【動画】ロードカーのポルシェ911GT3とレーシングバージョンの911GT3カップとはどれくらい加速が違うのか？現役フォーミュラEドライバーが両者をテスト

｜　エンジン出力は一緒、大きな違いはその重量とタイヤ　｜

その結果は「意外」なような、そうでないような

さて、世の中には様々なドラッグレース対決が存在しますが、今回はポルシェ911GT3とそのレーシングバージョン、9111GT3カップカーとの加速対決。

普通に考えるとYoutube向けの企画のために911GT3カップカーを用意するのは難しいと思われますが、ここはやはりフォーミュラEレーシングドライバーのダニエル・アプトの力によってその対決が実現したのかもしれません。

なお、911GT3カップカーはその多くをロードバージョンの911GT3と共有しており、主な相違といえば軽量化とレースに必要な安全装備、そしてエアロパッケージやタイヤ/ホイールくらい。

911GT3そのものがモータースポーツに直結する車両なので「レースをするにあたって手を入れる部分が少ない」ということになりますね。

エンジンは911GT3/911GT3カップカーともに共通

搭載されるエンジンについては両者とも変わらず4リッター水平対向6気筒、そして出力510馬力に最大トルク347Nmと「全く同じ」。

ただし911GT3カップカーのエキゾーストシステムは当然ながら「競技用」、そしてトランスミッションはロードバージョンの7速デュアルクラッチからレース用のシーケンシャルへ。

もっとも大きな差といえば「車体重量」で、911GT3が1435kg、911GT3カップカーが1260kg。

そして911GT3カップカーの室内はこんな感じ。

当然ですがスパルタンな「まさにレーシングカー」。

911GT3のインテリアも十分にスパルタンではあるものの、さすがに911GT3カップカーには負けるという感じですね。

実際にドラッグレースを走ったらこうなった

そして実際に両者がドラッグレースを走った結果ですが、当然のごとく911GT3カップのほうが全域で優れたタイムを記録していますが、やはりこれは「軽量性」「レース用のハイグリップタイヤ」が効いていると考えるのが妥当かと思います。

ただし2本目では911GT3カップのドライバーがスタート時にアクセルを開けすぎてしまいホイールスピンによってタイムロスを喫してしまいますが、911GT3カップはレーシングカーという性質上、停止状態からのスタートをさほど重視しているわけではなく、よってローンチコントロールを使用したロードバージョンの911GT3に比較するとスタートが難しいのかもしれません。

ロードバージョンのポルシェ911GT3と911GT3カップとがドラッグレースを走る動画はこちら

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参照：Daniel Abt