| いかに重かろうが、セダンだろうがSUVだろうがEVの強大なトルクには歯が立たない |
確実に「世代」が入れ替わろうとしている
さて、納車が進むテスラ・モデルSの最高峰「プラッド」。
現在数々のカーメディアがテストを行いその速さに改めて驚かされることとなっていますが、テスラが登場するまで「EV=遅い」という認識が一般的であったものの、テスラ登場以後はEV=加速に優れるというものへと置き換わっており、その意味でもテスラは自動車業界にパラダイムシフトを発生させたと考える事が可能です。
そして今回、テスラ・モデルS プラッドと対決するのはランボルギーニ最速モデル、「アヴェンタドールSVJ」。
アヴェンタドールSVJは「ターボでふやけていない」V12自然吸気エンジンを搭載
現在V12エンジンを搭載するクルマはどんどん少なくなりつつあり、かつ「自然吸気」となると生き残っているのはほんの一握り。
アヴェンタドールSVJもその中の一台であり、「ターボなんかでふやけていない」V12自然吸気エンジンを搭載しています。
スペックとしては以下の通りで、6.5リッターV12エンジンの最高出力は770馬力(759HP)、車体重量は1750kg。
エンジン搭載位置は車体ミッド、トランスミッションは7速ロボットクラッチ、そして駆動方式は4WDです。
対するテスラ・モデルSプラッドは1020HPを発生する「スーパーEV」。
モーターは前後アクスル上にあわせて3つを搭載して4輪を駆動しますが、そのぶん巨大なバッテリーを必要としており、車体重量は「2165kg」。
実際に走ってみたらこうなった
そして今回の動画では「3本勝負」を行っており、一般に自然吸気エンジン、そしてガソリン車に有利とされるローリングスタート(走行中からの加速勝負)でもアヴェンタドールSVJはあっさりモデルSプラッドに抜かれてしまうことに。
それは速度域を変えても同じことで、やはりあっさりと抜かれてしまいます。
なお、一般的な傾向としては「EVは瞬時に最大トルクを出せるので(ガソリンエンジンは回転数が上がらないとパワーとトルクが上がらない)」停止時からの加速に優れ、しかしその後の「伸び」はガソリンエンジン車にかなわないといった傾向も。
ただしモデルSプラッドについてはそういった常識もまったくあてはまらず、停止状態からゴールまでアヴェンタドールSVJをまったく寄せ付けず。
参考までに、ガソリン車同士の対決だと、4WDのほうが2WDに比較して出だしがよく、しかしその後の加速は2WDのほうが優れるといった特性があり、それは4WDのほうがトラクションに優れるものの、「1つのエンジンから前輪と後輪にパワーを分配する」という性質上どうしても駆動ロスが発生してしまい、出だしのトラクションというメリットが、加速開始後に「その駆動ロス」に打ち消されてしまうわけですね。
しかしながらEVに関しては、多くの場合「4WDを採用する場合、前後にモーターを搭載する」ためそういった駆動ロスとは無縁でもあり、加速開始後はむしろ「2つ(もしくは3つ)のモーターによってさらに加速を伸ばす」ということに。
いずれにせよ、もはや「EV=速い」というのは一つの常識となっていて、いかにハイパワーなガソリンエンジンを積むスーパーカー/スーパースポーツといえども、強力なモーターを積むEVにはかなわないのは疑いようのない事実だと思われます。
テスラ・モデルSプラッドとランボルギーニ・アヴェンタドールSVJとが加速勝負を行う動画はこちら
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参照:Track Day