| 日本車は「極端に高級なインテリア」を表現するのは苦手だが、コスパの優れるインテリアでは右に出る者がいない |
評価軸は多岐にわたり、けっこう公平な結果だと思う
さて、ウォーズオート誌が「2021年のインテリア ベスト10」を発表。
2021年に発売された新型車、もしくは大規模フェイスリフトが施された33台の中からトップ10が選ばれていますが、このうち7台がなんとSUV(今年発売されたクルマの多くがSUVなので仕方がないか・・・)。
採点に際しては、素材、快適性、人間工学、安全性、フィット&フィニッシュ、美学、デザインの調和などが考慮されているようですね。
2021のインテリア トップ10はこうなっている
以下が今回選ばれたインテリア「TOP10」ですが、現在は「ガソリン車からEVに移行する過渡期」でもあり、インフォテイメントシステムの普及も始まったばかりなので、これまでとは大きく変わらないインテリアデザインを持つものが主流。
ただしこれからEVが主流になると、その車体構造に起因して「これまでの概念にとらわれないインテリア」を設計することが可能となり、今後数年でその印象や方向性が大きく変わることになるのかもしれません。
ひとまず「2021年版」を見てみましょう。
ベントレー・ベンテイガ
まず「トップ」はベントレー・ベンテイガ。
これはもう議論の余地はなく、「 素材、快適性、人間工学、安全性、フィット&フィニッシュ、美学、デザインの調和 」すべてにおいて最高レベルと言っても過言ではなさそう。
実際に乗ってみたとき、「このインテリアが手に入るのであれば、この金額は高くはないな・・・」と思ったほどです。
フォードF-150
こちらは「高級感」こそほかには劣るものの、利用可能な室内作業面とフォールドフラットのフロントシートが評価されています。
加えて、今回のトップ10の中では「唯一のピックアップトラック」でもありますね。
フォード・マスタング・マッハE
こちらはマスタングの「SUV、そしてEV」版。
ちなみにEVでは最上位に位置していますが、EVらしいすっきりしたミニマルなスタイリングが評価されたため。
GMCユーコン・デナリXL
今年のリストに入った唯一のボディオンフレームのSUVで、チーク材のオープンポアインレイや、メタリックトリムなどが良いアクセントになっているとのこと(調和に優れる)。
ホンダ・シビック
このリストの中ではおそらく「もっとも安価」なホンダ・シビック。
ダッシュボードを飾るスタイリッシュなアルミニウムのパーツが素晴らしいとの評価で、より高級感のある外観を実現しているようですね。
なお、先日発表されたシビックSiでは、この部分にアクセントカラーが付与され、一層効果的に機能しています。
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ヒュンダイ・ツーソン
ヒュンダイ・ツーソンが評価されたのは充実した機能と操作性で、そのほかステアリングホイール上のボタンやスイッチの感触、全体のレイアウトもうまくまとまっている、という評価です。
ジープ・グランドチェロキーL
新型グランドチェロキーLでは、これまでに比較してインテリアの素材や仕上げを大幅にアップグレードし、ここが高い評点につながった模様。
ウッドとレザーの組み合わせも「豪華」だと評されています。
ランドローバー・ディフェンダー
ランドローバー・ディフェンダーについては「美しさ」「高級さ」に欠けるという判断ですが、「機能性がずば抜けて優れる」という評価。
実際に見た印象だと、グローブを装着したままでも操作できる大型スイッチ、グリップなどには滑りどめのラバーが貼られていたり、傷が付きやすいところには「キズが目立ちにくい」加工を施すなど、細部にまでこだわっていることがわかります。
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メルセデス・ベンツ Sクラス
現在、ぼくがもっとも高く評価しているのがメルセデス・ベンツのインテリア。
優雅さとテクノロジーが融合し、優れたインフォテイメントシステムや(エアコン吹出口まで光る)アンビエントランプが「イイ」と感じているわけですが、もうちょっと順位が高くてもいいのにな、と思ったりします。
三菱アウトランダー
10位はなんと三菱アウトランダー。
「価格の割に素材やデザイン、仕上げに優れる」という評価ですが、これは日本車の美点である、とも考えています(極端に高級なインテリアは苦手だが、コストパフォーマンスの高いインテリアはほかに負けない)。
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