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ボルボが自社の未来と称する「コンセプト・リチャージ」を公開!EVでしか実現できないことを追求し、インテリアは北欧のリビングルームをイメージ

2021/07/06

ボルボ・リチャージ・コンセプト

| ボルボは「北欧」のシンプルさとクリーンなイメージを最大限に活用するようだ |

いつの間にかどの自動車メーカーも、最新コンセプトカーでは「自動運転」をあまり押し出さなくなった

さて、ボルボが新しいコンセプトカー「コンセプト・リチャージ」を発表。

ボルボ自身はこのコンセプトカーについて「ボルボのピュア・エレクトリックカーにおける未来のマニフェスト(久しぶりにマニフェストという言葉を聞いた)」と表現しており、電気自動車でしか実現できない要素を詰め込んだと表現しています。

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これまでボルボは「妥協」してきた

なお、ボルボはこれまでガソリン車とハイブリッド、EVとの間で共通するプラットフォームを使用しており、よってどこかで妥協する必要があったのも事実。

共通するプラットフォームを使用することはコストを抑えるのに役立ち、しかしながらEVにとっても中途半端、またガソリン車にとっても中途半端なところがあり、両方にとって十分なメリットを得られないということに。

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ただ、今回ボルボはピュアエレクトリックカー専用のプラットフォームをあたらしく設計することでEVのメリットを最大限に活かすことに成功しており、エンジンを搭載するためのコンパートメント、トランスミッションやエキゾーストパイプを通すためのトンネルも不要に。

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加えてコンセプト・リチャージは他社のEV同様、フロアにバッテリーを敷き詰めるというスケートボード型シャシーを持っていて、これだけで車体の強度を担保できることになり、その上に載せるボディは比較的構造的な自由度が高くなるため、利便性の高い「観音開きドア」を実現しやすくなったりするわけですね(開口部が広いため、ガソリン車が採用するモノコックシャシーでは車体強度の関係上、この構造を採用するのは難しい)。

EVはガソリン車ではできないことができる

実際のところボルボのデザイン部門責任者、ロビン・ペイジ氏によると、「私たちのコンセプト・リチャージは、オール・エレクトリックカーの未来であると同時に、新しいタイプの車両でもある」とコメント。

さらに「汎用性の向上と相まって、新しくモダンなプロポーションを示し、デザイン面でチャレンジが可能になったということを示しています」とも。

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このコンセプト・リチャージに関して言えば、フルフラットフロア、ロングホイールベースに加え、前後車輪をボディの四隅に追いやることで室内空間を最大化するという手法を採用しており、これはEVだと「定番」とも言える手法でもありますね。

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コンセプト・リチャージのボディ形状はワゴンともクーペとも形容しがたいもので、レクサスLF-30エレクトリファイドや、ボツになってしまった「ラゴンダ」とも通じるものがあり、これもまた「EV時代の新しいスタンダード」と言えるかもしれません。

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なお、こういった新しさを持つにもかかわらず、コンセプト・リチャージは「ひと目でボルボだとわかる」要素を持っており、グリルレスであるにもかかわらずおなじみのロゴと斜線が入り、そしてヘッドライトにも「トール・ハンマー」が用いられ、全身でボルボらしさを表現しているようですね。

ボルボ・コンセプト・リチャージのインテリアはこうなっている

このコンセプト・リチャージのインテリアは「北欧のリビングルーム」をイメージしているといい、ボルボいわく「コンセプト・リチャージのインテリアは、最新のユーザーエクスペリエンス技術と、美しく持続可能な自然素材とを融合させています。インテリアの各パーツはアート作品のようであり、部屋の中の個々の家具として独立させることが可能です。私たちは最新のテクノロジーを使用していますが、それだけが目的ではなく、私たちは常に、テクノロジーがもたらすメリットに注目しています」。

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加えて15インチのセンターディスプレイと小型のデジタルインストルメントスクリーンを通じて乗員に必要なすべての情報を提供するというアプローチを採用しており、一時期流行った「自動運転」を強調していないのは(自動運転が難しいとわかった)現代のコンセプトカーならでは。※ボルボは、自動運転を追求しはじめた最初の自動車メーカーのひとつでもある

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現時点でボルボはこのコンセプト・リチャージについて、バッテリーサイズや航続可能距離について公表しておらず、すぐにはこれが実現に向けて動き出すというわけではないようですね。

ボルボ・コンセプト・リチャージを紹介する動画はこちら

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