【動画】500馬力オーバーのGRヤリスが現れた！なおエンジン単体はほぼノーマル、1.6リッター3気筒エンジンがここまでのパワーを出せるとは・・・

｜　それにしてもトヨタのエンジンはチューニング耐性が異常に高い　｜

どうりでトヨタのエンジンがチューナーから支持されるわけだ

さて、GRヤリスはラリー人気の高い欧州やオーストラリアにて熱狂的に迎えられていますが、今回オーストラリアのショップ、「パワーチューン」がGRヤリスを改造し500馬力オーバーにまでその出力を高めることに成功しています。

チューニング内容の詳細は公開されていないものの、エンジン単体についてはなんと「ほぼノーマル」だといい、正確に言えばエンジンに関し変更したのはバルブスプリングのみ。

つまりはエンジンブロック、コンロッド、ピストン、ガスケット、カムシャフトなどは純正のままということですね。

軸出力では472.8馬力

ただしこの状態ではとうてい500馬力を発生することは難しいものと思われ、おそらくはタービン、そしてECUが交換されているはずではありますが、まずパワーチューンがこのGRヤリスをシャシーダイナモに乗せてパワーチェックを行ったところ、その出力は429馬力。

ただしこれは燃料供給の限界に達したためで、そこでパワーチューンは燃料ポンプとサージタンクを交換することで燃料供給量を増加させ、さらにはカムタイミング等を調整することで472.8馬力を達成しています。

なお、4WDの場合はエンジンから駆動輪にパワーが伝わるまでに20〜25％ほどのロスがあると言われるので、逆算すると「エンジン単体では500馬力以上を発生している」ということになりそう。

もちろんGRヤリスの公称値である273馬力も「エンジン単体」での出力なので、これは相当に大幅な向上だと言えますね。※自動車メーカーの発表する出力は基本的に「エンジン単体」

参考までに、この「エンジン単体」について、日本のJIS規格だと「エンジンに補機類を装着した状態」だと定義していますが、これはエンジンにラジエターと冷却水の循環に関する装置、排気管（エキゾーストシステム）、エアクリーナーなどを装着した状態ということで、「そこから先」つまりトランスミッションやドライブシャフト、ホイール等は装着されていない状態を指しています。

よって、エンジンにこれらの駆動系を装着しシャシーダイナモに乗せて「タイヤに伝わっている馬力」を計測すると、一般にFFやFR/MRでは10〜15％ほど、そして4WDでは4輪を駆動するぶん、20〜25％ほどが「エンジン単体での出力」から失われた数値となって出てくることが通例です（よって、今回の472.8馬力も、20〜25％ほどロスした数値）。

しかしいずれにせよ、1.6リッター3気筒エンジンが500馬力を発生するというのは驚きとしかいいようがなく、改めてトヨタのエンジンの頑丈さを思い知らされますね（トヨタのエンジンは出力を上げても壊れにくく、よってチューナーに人気が高い）。

見る限りだとエアロパーツ、そしてブレーキシステム、タイヤ/ホイールなどが変更されているようですが、このあたりについても詳細は述べられておらず、今後の情報公開に期待したいところ。

ちなみにマフラーエンドには「破裂した」かのような加工が施されており、このパワーにふさわしいルックスに仕上がっています。

こちらはアイドリング時のサウンドを収めた動画。

GRヤリスを500馬力にまでチューンしてパワーチェックを行う動画はこちら

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参照：MotiveVideo(Facbook), MotiveVideo(Youtube)