| 5.2リッターV10エンジンはツインターボ化、車体はマイナス200kg |
とんでもなく過激な乗り心地を持つのは間違いない
さて、世の中には様々なカスタムカーが存在しますが、今回はその中でもとびっきりワイルドなアウディR8を紹介したいと思います。
ただ、ご覧の通り「もはやR8を連想させるものは何も残っていない」状態ではありますが、なんとアメリカではこの状態でも合法に走ることができるといい、実際にこのR8は「ロードリーガル」なのだそう。
その誕生のいきさつや詳細を見てみましょう。
もとは希少なアウディR8の限定車
なお、このアウディR8は全世界333台限定の「R8 GT」。
兄弟車であるランボルギーニ・ウラカンとほぼ同じスペックにまで性能が高められ、5.2リッターV10エンジンは560馬力を発生し、0−100km/h加速は3.6秒、最高速は320km/hというスペックを(新車時に)誇ります。
ただ、このアウディR8 GTは二人目のオーナーの手に渡ったのち、わずか6日目にクラッシュしてしまい、フロントエンド、運転席側ドア、右側リアクォーターパネルを破損してしまい「全損」に。
そしてこの全損のアウディR8 GTを手に入れたのがザ・スクラップ・ライフ・ガレージ。
このスクラップ・ライフ・ガレージは文字通り廃車を蘇らせるエキスパートということになりそうですが、本来であれば部品を剥ぎ取られた後に廃棄されるのを待つだけだったアウディR8を引き取り、見事に「新しい人生」を与えることに成功しています。
見たところリアのサブフレームは生かされており、しかしスチールのパイプにて補強されているもよう。
加えてエンジンにはアンダーグラウンド・レーシングのツインターボキットが組み込まれてなんと1500馬力を発生します。
おそらくは最初から「ボディパネルを装着しない」と決めていたのか、インタークーラーなどはけっこう大胆な配置となっているようですね。
リアタイヤにはサイクルフェンダーが装着され、法規を満たすためのテールランプも装着されています。
なお、フロントは事故によって失われていたのか、もともとのアルミ製サブフレームはなく、代わりにチューブラーフレームが組まれているようですね。
ヘッドライトは「トラクター用」、その下にあるウインカーユニットはマスタングからの流用なのだそう。
ドアには「GTミラー」。
一方でインテリアはかなりの部分にて「R8」が残されているようですね。
ちなみに車体重量は1,500kgだとい、もともとのR8から200kgくらい軽くなっていることを意味します。
実際に乗ってみるとこんな感じ
そしてこちらが実際にこのR8に乗った図。
動画では変速の都度「ガッツン」と来ていることがわかり、これは初代R8に採用されていたロボットクラッチに起因するもの。
ぼくは同年代のランボルギーニ・ガヤルドに乗っていましたが、同じロボットクラッチを採用しており、変速する都度「バットで後ろから叩かれた」ような衝撃を感じたことを思い出し、ちょっと懐かしく思ったり。
乗員はハーネスにてガッチリ固定されているものの、そうでもしないと強烈なコーナリングフォースによって飛んでいってしまいそうですね。
なお、現在もこのR8は進化中であり、今後はフロントセクションを作り込むなどの予定を持っている、とのこと。
ボディパネル「レス」のアウディR8を紹介する動画はこちら
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