トヨタは2021年に1050万台を販売してVWの930万台に大きく差をつけ「暫定首位」！GMの発表を待たず、このまま「2021年に最もクルマを売ったメーカー」が確定か

｜ 現在、GMとステランティスの数字が出ていないが、おそらくトヨタの「世界一」は確定だろう ｜

2022年は2021年以上に厳しい戦いとなりそうだ

現在各自動車メーカーから2021年の販売台数含む様々な数字が公表されているところですが、トヨタそしてフォルクスワーゲンの数字がリリースされ、トヨタがフォルクスワーゲンを大きく上回って首位の座を不動のものにしたことが（ほぼ）明らかに。

2021年は世界的規模にわたる様々な異変により、多くのメーカーが生産・納期の問題を抱えることとなりましたが、その中には、危機をうまく管理し、競合他社に対して優位に立ったメーカーも。

トヨタは、「うまく機器を管理した部類」になるものと思われ、その結果、2021年には世界販売の王座を維持することができたようですね。

トヨタは全世界で1000万台オーバーを販売

トヨタは昨年、全世界で10,495,548台を販売したと発表し、それに対してフォルクスワーゲン・グループの全ブランド含む販売台数は9,305,000台。

この数字は、VAGが4.5%減少したのに対し、トヨタが10.1%増加したことを意味します。

もちろんトヨタもサプライチェーン問題に苦しめられたものの、フォルクスワーゲンほどではなかった、ということになりそうです。

トヨタは公式プレスリリースにて、「COVID-19の蔓延による影響が2020年に比べて軽微だったため、昨年は生産と販売を大幅に増やすことができた」と説明する一方、フォルクスワーゲン・グループは販売台数の減少について触れず昨年の電気自動車の納車台数を強調しており、フォルクスワーゲングループ全ブランドを通じて、BEV（バッテリーEV=純電気自動車）の納入台数は前年比ほぼ倍増の45万2900台となり、これはフォルクスワーゲンにおける昨年の総納入台数に占める割合が5.1%に相当するもので、電動化社会に対応できたという側面に焦点を当てています。

ちなみにまだゼネラルモーターズとステランティスの最終的な数字が出ていない以上、2021年の販売台数で世界最大の自動車メーカーの栄冠をトヨタに与えるのは時期尚早かもしれず、しかしトヨタが米国で90年ぶりにGMを打ち負かしたことを見れば、トヨタの販売が「世界一」だと断じて良いかと思います。

なお、2022年については引き続き半導体（マイクロチップ）不足の影響を強く受けることは間違いなく、しかしこの局面に入ってからしばらく時間が経過するため、早い時期に対応を開始した自動車メーカーにはその効果が現れるはずであり、もしかすると2022年は2021年以上に「明暗」くっきりな結果となるのかもしれません。

合わせて読みたい、2021年の販売台数関連投稿

参照：Toyota, Volkswagen