>ポルシェ(Porsche)

今度はスニーカーデザイナーとコラボ!ポルシェがクレイジーカラー採用のタイカン4 クロスツーリスモのアートカーを公開

| ポルシェはタイカンに限り、「若者を取り込もうと」これまでにないプロモーション手法を採用している |

おそらくはタイカンにて、「ガソリンエンジンでないクルマ」に抵抗のない世代を取り入れたいのだろう

さて、ここ最近数々のアートカーをリリースしているポルシェですが、今回はデザイナーそしてインフルエンサーでもあるショーン・ウォザースプーンとのコラボレーションによって新たなる一台を作成。

ベースとなるのはタイカン4クロスツーリスモで、スニーカーのデザインからインスピレーションを受けているといい、しかし「クレイジーカラー」なところがなんとなく80年代っぽさも感じさせます。

参考までにですが、ポルシェは1990年代に、実際にこういったクレイジーカラーっぽい911(ただし内装だけ)を普通に作っていたことも。

ポルシェの内装

もうひとつ参考までに、フォルクスワーゲンは「外装クレイジーカラー」な”ハーレクイン”を実際に販売したことも(納車されるまで、カラーリングがどうなるかわからなかった)。

クレイジーカラーのVWポロ、「ハーレクイン」
まさかのVWオフィシャル!クレイジーカラーのポロ「ハーレクイン」が公開に。このカラーリングは1964年のビートルまで遡れるらしい

| そこには以外なフォルクスワーゲンの歴史が絡んでいた | フォルクスワーゲンのオランダ法人が「ポロ・ハーレクイン」なるワンオフ車両を発表。なにやらクレイジーカラーを身にまとったクルマに見えますが、な ...

続きを見る

今回のコラボ先はスニーカーデザイナー

そして今回ポルシェがコラボレーション先として選んだのは「スニーカーデザイナー」。

2017年の「エアマックス・デイ」にて、12人のクリエイターが集まって”自分の考える”エアマックスをデザインし、その後一般投票にて人気ナンバーワンを決めるという企画があったのですが、その中でも見事栄冠に輝いたのが今回のポルシェとのコラボレーションを行うデザイナー、ショーン・ウォザースプーン氏。

同氏のデザインしたAIR MAX 1/97(下の画像)は「エアマックス1」と「エアマックス97」とを合体させたハイブリッドモデルであり、80年代のナイキ製品からインスパイアされたデザインやカラーを持っていて、実際にナイキから発売されたことにより一躍有名になった時の人です。

20190912120634-0

ショーン・ウォザースプーンとのコラボによるポルシェ・タイカン4 クロスツーリスモはこんなクルマ

そこで今回ショーン・ウォザースプーンとのコラボによるポルシェ・タイカン4 クロスツーリスモを見てみたいと思いますが、このデザインと製作はポルシェのデザインチーム”スタイルポルシェ”との共同にて行われたといい、複合アートイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」にインスパイアされたカラーを持っています。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon06

なお、これらのカラーにはナッシュ・ブルー、ショーン・ピーチ、ロレッタ・パープル、アシュリー・グリーンという命名がなされていますが、このネーミングはショーン・ウォザースプーン氏とその家族に由来するのだそう。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon05

このアートカーを作成するに際しては、まず3Dソフトを使用してバーチャル空間にてこの仕様を再現し、その後に実際のカラーをパネルにペイントしてテストを行ったそうですが、その過程では自然光含む様々な光を当てて「実際の見え方」を検証するという工程を経ています。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon16

ただしこのタイカンのアートカーの真髄はインテリアにあった

そしてこのタイカン4 クロスツーリスモのアートカーの真の素晴らしさはインテリアにあるとも考えられ、素材やカラーについては、ショーン・ウォザースプーン氏が自身のショップ「ROUND TWO」にて販売しているものと同様のものを選ぶように心がけたといいます。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon12-scaled

加えて同氏は過去のポルシェに使用されていた「コーデュロイ」「コルク」を使用することで過去へのオマージュを演出したとも述べており、見た目以上に「奥が深い」アートカーだとも言えそうですね。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon14-scaled

ピラー内張の下のほう、そしてステアリングホイールのトップはコルク製。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon15

実際の製作にあたっては内装ほぼ「全バラし」。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon13

こういったステアリングホイールのコルクや・・・。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon11

ダッシュボード状などはコルクを貼り込むことが非常に困難であり、そのために「ラミネートコルク」を使用している、とのこと。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon18

グリーン、パープル、オレンジ、ブルーと言った色がなんとも鮮やか。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon21

フロアマットはコルク製、そしてレザーのパイピング。

「PORSCHE」文字はブルーのレザーパッチに上にパープルの刺繍にて再現されています。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon22

なお、このタイカン4 クロスツーリスモのエクステリアに使用される4色については、今後カスタムカラーとして選べるようになるそうですが、さすがにパネルごとの塗り分けについては「受付不可能」かもしれませんね。

そして残念なことに、インテリアカラーや素材については今後(一般への)対応の予定はなく、この仕様を実現したいと考えれば、どこかサードパーティに依頼するしかなさそうです。

2022-Porsche-Taycan-4-Cross-Turismo-Sean-Wotherspoon09

合わせて読みたい、ポルシェのアートカー関連投稿

【動画】大阪グランフロントにて開催の「タイカン・ソウルキャンバス」へ!タイカンのアートカー、タイカン・クロスツーリスモを見てきた
【動画】大阪グランフロントにて開催の「タイカン・ソウルキャンバス」へ!タイカンのアートカー、タイカン・クロスツーリスモを見てきた

| ポルシェはこれまでにも多数のアートカーをタイカンベースにて作成している | たしかにポルシェの「新世紀」を切り開くタイカンと「アート」との相性はいいようだ さて、グランフロント大阪にて開催されてい ...

続きを見る

ポルシェが珍しくアートカー制作!タイカンをベースにアメリカ人アーティスト、リチャード・フィリップス氏がスイスの自然をイメージした作品を描く
ポルシェが珍しくアートカー制作!タイカンをベースにアメリカ人アーティスト、リチャード・フィリップス氏がスイスの自然をイメージした作品を描く

| リチャード・フィリップス氏は同氏の作品「クイーン・オブ・ザ・ナイト」を再現 | ときどき登場するアートカー。欧米ではプロモーションの手法として活用されることが多いものの、日本ではいまひとつ人気がな ...

続きを見る

【動画】ポルシェまでもが「あの」ブガッティ・ヴェイロン・ロル・ブラン風のペイントを持つアートカー作成!その過程をインスタグラムにて公開
【動画】ポルシェまでもが「あの」ブガッティ・ヴェイロン・ロル・ブラン風のペイントを持つアートカー作成!その過程をインスタグラムにて公開

| ホワイトにブラックの「反射」がなんとも新鮮 | このペイントの人気は高まる一方 さて、ドイツ人アーティスト、ハンナ・ショーンヴァルドさんが964世代のポルシェ911をアートカーに変身させるというプ ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche)
-, , , , , , ,