| ポルシェ918スパイダーはめったにドラッグレースには登場しない |
結果は「ドラッグレースのセオリー」どおりに
さて、いつも愉快なドラッグレース動画を公開してくれる英国Carwowですが、今回はポルシェ918スパイダーとMotoGPマシン(バイク)とを直線加速にて競争させることに。
なお、今回登場するMotoGPバイクはレッドブルKTMファクトリー・レーシングチームに所属する車両ですが、同チームは2020年のチェコGPにて初優勝を飾っています。
ポルシェ918スパイダーはこんなクルマ
ポルシェ918スパイダーは2013年に発売されたハイブリッドハイパーカーで(もう10年も前になるのか・・・)、同時期に発売されたラ・フェラーリ、マクラーレンP1とともに「ハイパーカー御三家」と称されています。
「予定販売台数を完売できなかった」ポルシェ・カレラGTのパーツを消化する形で企画され、カーボンモノコックシャシーに4リッターV8エンジン、そしてハイブリッドシステムを搭載しています。
このハイブリッドシステムはトランスミッションに1モーター、フロントに2モーターという3モーター構成を持ち、つまりは「4WD」。
V8エンジンは600馬力 / 540Nmを発生し、エレクトリックモーターは最大282馬力 / 740Nm、合計だと875馬力 / 1280Nmという途方も無いパワーとトルクを発生します(ガソリンエンジンとエレクトリックモーターではピークパワーが出る領域が異なるので、単純に合計値とはならない)。
ミドシップエンジンならではの後輪のトラクション、エレクトリくモーターの驚異的なトルクと瞬発力による加速はまさに異次元だといいい、実際の0-100km/h加速は公称値である2.6秒よりもずっと速かったと言われます(実測2.3秒くらい)。
KTMのMotoGPマシンはこういったスペックを持っている
そして対するKTMのMotoGPバイクについて、こちらは270馬力を発生し、搭載される1リッターV4エンジンの許容回転数はなんと18,500rpm。
車体構造はスチールとカーボンファイバー、そしてトランスミッションは6速シーケンシャル。
車体重量はわずか157kgにとどまり、ライダーを入れても余裕でパワーウエイトレシオは「1以下」にとどまります。
ポルシェ918スパイダーとMotoGPマシンがドラッグレースを走ったらこうなった
そしてこちらが実際にポルシェ918スパイダーとMotoGPマシンがドラッグレースを走った様子ですが、ポルシェ918スパイダーはその価値の高さから滅多にこういったドラッグレースに登場しないのでけっこう新鮮。
スタート直後はほぼ同等ですが・・・。
そこからは「シンプルで軽いほうが勝つ」というドラッグレースのセオリーに従いMotoGPマシンの圧勝です(モトGPマシンはフロントを浮かせることなくうまく加速している)。
そしてゼロヨンでのタイムはモトGPバイクが驚愕の9.5秒。
ポルシェ918スパイダーは10.1秒(このタイムも相当に速い)。
ポルシェ918スパイダーとMotoGPマシンがドラッグレースを走る動画はこちら
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参照:carwow