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ドンカーブートが10年以上ぶりに新型車「F22」発表!500馬力、750kgの超スパルタンモデル、着座位置はほぼリヤタイヤの中間。思いっきり刺激的な走りを楽しめそう

ドンカーブートが10年以上ぶりに新型車「F22」発表!500馬力、750kgの超スパルタンモデル、着座位置はほぼリヤタイヤの中間。思いっきり刺激的な走りを楽しめそう

| 車体サイズが拡大したにもかかわらず先代モデル比で-70kg、しかもパワーは+58PS |

実用性やパフォーマンスも一気に向上、テクノロジーをうまく活用した好例といえる

オランダの過激な自動車メーカー、ドンカーブート(ドンケルフォールト)が10年ぶり以上のインターバルを経てニューモデル「F22」を発表。

新設計のシャシーを採用し、そこへ搭載されるのは500馬力を発生するアウディ製のエンジンとなりますが、最大のトピックは「車体重量がわずか750kgしかない」ということで、見た目通りのスパルタンな走りを楽しむことができそうです。

なお、ドンカーブートは1978年にモータースポーツ愛好家のヨープ・ドンケルフォールト氏によって設立されており、設立当初はケーターハム・セブンのキットカーを扱っていたものの、その後にセブンをベースにしたモデルを開発・販売するようになって現在に至ります(D8がメイン車種である)。

Donkervoort-F22 (18)

そのデザインは一気に未来へ

ドンカーブートのデザインは(セブンがベースだったという背景もあって)比較的クラシカルなものが多く、しかしそこへカーボンファイバーなど新世代のパーツやディティールを追加しているという「新旧ミックス」スタイル。

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しかしながら今回のF22についてはクラシカル要素が(オープンホイールということ以外)一切感じられない斬新なもので、これはドンカーブートが新世代へと移行しつつあるということを意味しているのかもしれません。

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「F22」というネーミングについては、今年初めに誕生したマネージング・ディレクター、デニス・ドンケルヴォートの娘(フィリッパ)の名前にちなんで命名されたといい、これまでのドンカーブート同様にホイール、ロングノーズ、サイドに出しエキゾーストパイプなどを持っており、ひと目でドンカーブートだとわかるデザインを持っています。

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その一方でエキゾーストパイプのエンド部は美しくデザインされボディにインテグレートされるなど、これまでのドンカーブートにはない要素も登場。

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フロントホイールにはサイクルフェンダー、そしてリアはより車体との一体感が増したフェンダーを持っていますが、注目すべきはその着座位置で、これまで以上に後ろへと下げられ、「車輪の前」どころか「車輪の間」へと座るような感じですね。

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全長はわずか4,039ミリとかなりコンパクトなサイズを持ち、ヘッドライトごと開く大きなカウルにバタフライドアというエキゾチックな構成を持っており、カーボンファイバー製のルーフは取り外しが可能です。

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ちなみに灯火類はフルLED。

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搭載されるエンジンはアウディのRS系に積まれる2.5リッター5気筒ターボ、出力は500馬力、最大トルクは640Nmというハイパワーぶり(これまでのD8 GTOよりも58馬力ぶん高出力)。

トランスミッションはボッシュ製レブマッチ機能を搭載したショートストローク5速マニュアル(6速でないのは意外だが、最高速を競うクルマでもなく、車体重量に比較してパワーとトルクが大きいので、ギアひとつあたりの守備範囲が広くていいのだと思われる)。

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トルセン式リミテッドスリップディファレンシャルを介して後輪を駆動しますが、電子制御システムはマルチステップ・トラクション・コントロール・システムと、オプションのレース用ボッシュ製ABSのみだといい、まさに腕自慢のためのようなクルマですね。

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ドンカーブートによると0-100km/h加速2.5秒(ブガッティ・シロンと同じ)、0-200km/h加速7.5秒、最高速度290km/hを達成するとされ、しかしもっと重要なのは、F22は最大で2.15Gもの横方向加速度を実現していることで、つまりはとんでもない速度でカーブを曲がることが可能だという事実を意味します。

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車体構造には(オフィシャルフォトに映り込んでいる)チューブラー・スチールとエクスコア・カーボンファイバー(カーボン・サンドイッチ・システム)からなるハイブリッド・シャシー(ゴードン・マレー開発のiStreamのようなものかもしれない)を採用しており、ねじり剛性と曲げ剛性をD8比で2倍に高め、かつ安全性を向上させることにも成功。※同時に750kgという軽量性を達成し、これはD8比で70kgも軽い

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サスペンションは、フロントとリアにダブルウィッシュボーンを採用し、TracTiveアダプティブショックアブソーバー、さらに最大35mmまで車高を上げ下げできる油圧システムにて構成され、ブレーキシステムはAPレーシング製キャリパーにフロントが330mm、リアには279mmのスチール製ディスクという組み合わせ。

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リアエンドには近代的なディフューザーが装着されています。

一方でドンカーブートF22は快適性も重視

こういったスパルタンな装備にかかわらず、ドンカーブートは「F22では、スーパーカーとしてのフォーカスを失うことなく、先代モデルよりも実用性、快適性、使いやすさを向上させた」と自信を見せており、車体サイズを拡大したことによって室内空間も広々としており、ダッシュボードにはデジタルメーターやインフォテイメントタッチスクリーン(iPad miniを取り付けているらしい)が装備されています。

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なお、エアコンはオプション扱いだそうですが、パワステは標準装備されているようですね。

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シートはフルバケット形状、そして6点式シートベルトが装着されています。

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操作系が大きく変更されたこともF22のトピックの一つで、車両に関する操作のほとんどがステアリングホイール経由にて可能となっているそうですが、そのスイッチ類の質感が(見る限り)非常に高く、単なるレトロフューチャーなクルマではないこともわかります。

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トランク容量は298リットルを確保しており、ミドシップスーパーカーに比較すると高い実用性を持っていると考えていいかもしれません。

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このドンカーブートF22の価格は245,000ユーロ(現在の為替レートで3250万円)に設定されているので「かなり高価な」クルマということになりますが、75台限定のうち50台はすでに買い主が決まっているとされ、残る25台も時をおかず完売することになるのかもしれませんね。

ドンカーブートF22発表の様子を収めた動画はこちら

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参照:Donkervoort

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