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| オランダからアメリカの心臓を持つ怪鳥が降り立つ |
この記事のポイント
- 新エンジン採用: アウディ製5気筒から、フォード製3.5L V6ツインターボへスイッチ
- 驚異のパワーウェイトレシオ: 770hp/tという、ハイパーカーをも凌駕する加速性能
- 伝統の5速MT: あえてマニュアルトランスミッションを継続し、純粋な操縦性を追求
- 世界限定150台: 価格は298,500ユーロ(約5,000万円)から。すでに50台以上が売約済み
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「ドンカーブート」とは
オランダの量量生産自動車メーカー、ドンカーブート(ドンケルフォート、あるいはドンケルフォールト)。
創業者であるヨープ・ドンカーブート氏がロータス・セブンに感動して「もっと剛性が高く、もっと速く、もっと安全な“究極のセブン”を作ろう」と考えたことからセブン系キットカーをベースにした車両製作にはじまり、今では「F1的思想を、公道OKの超軽量スポーツカーに落とし込んだブランド」へと発展しています。
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そしてそのドンカーブートが約50年の歴史の中で到達した究極の進化形、それが今回発表された「P24 RS」。
創業者の息子デニス・ドンケルフォート氏が指揮を執って開発が行われ、エミッション規制をクリアしつつ、パワーを異次元のレベルへと引き上げた、まさに「新世代の」ドンカーブートです。
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フォードGTのV6を「ドンケルフォート流」にカスタム
ドンカーブートP24 RSの最大の特徴はそのパワートレインにあり・・・。
- 心臓部: かつてのスーパーカー「フォード GT」や「ラプター」に使用されている3.5L V6をベースにした、通称「PTC(Power To Choose)エンジン」
- 専用ターボ: F1やル・マンで実績のあるオランダの「Van Der Lee Turbo Systems」が手がけた専用のボールベアリング・ターボを搭載
- 出力調整: ドライバー手元のダイヤルで「400、500、600馬力」の3段階に出力を切り替え可能
「ターボラグを極限まで排除し、自然吸気のようなレスポンスを求めた」というエンジンには3Dプリント製の超小型インタークーラーが組み合わせられ、吸気経路を従来の3分の1にまで短縮しています。
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P24 RS 主要スペック
| 項目 | スペック |
| 最高出力 | 600 hp / 800 Nm |
| 車両重量(乾燥) | 780 kg |
| 0-100km/h加速 | 2.5秒以下 |
| 0-200km/h加速 | 7.4秒 |
| 最大横G | 2.3 G |
| トランスミッション | 5速マニュアル |
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「リサイクルと最新技術」が支える超軽量ボディ
ドンカーブートは「ただ軽いだけ」ではなく、最新の素材技術がこの「780kg」に加え、「そのパワーに耐えうる強度」を支えています。
- Ex-Coreテクノロジー: 炭素繊維(カーボン)の製造に独自技術を導入。オートクレーブ(巨大な釜)を使わずにフォーム材の膨張圧を利用して高剛性・超軽量なパーツを製造
- 3Dプリントの活用: エキゾーストチップなどの複雑な金属パーツは3Dプリントで製造
- 取り外し可能なエアロ: サーキット走行時に装着し、公道走行時には外せる「デタッチャブル・ウイング」を採用。これにより、最高速度300km/h以上と強大なダウンフォースを両立
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ドンカーブートのクルマは「F22」移行「現代的に」「より戦闘的に」進化していますが、P24 RSではいっそうその傾向が強いようにも思えますね。※一度はサイクルフェンダーのクルマに乗ってみたい
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ちなみにドア開閉は「ディへドラル」式。
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ホイールは「見るからに軽そう」な構造を持っています。
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価格と市場:アメリカ上陸、日本は?
価格は税抜きで29万8,500ユーロ(約5,000万円弱)から。
アメリカ市場への本格導入も決定しており、すでに生産枠の3分の1が埋まっているそうですが、残念ながら日本市場への公式導入のニュースはまだ流れておらず、しかし過去に少数のドンケルフォートが並行輸入されている実績もあるため、熱狂的なコレクターの間で話題になることは間違いなさそうです。
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結論:電動化時代に「マニュアル」で挑むドンケルフォートの矜持
多くのメーカーがEVやパドルシフトへ移行する中、ドンケルフォートは「5速マニュアル」にこだわっており、それはこのクルマが「移動手段」ではなく「魂を揺さぶる体験」のための道具だから。
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フォードGTの強靭な心臓を手に入れ、これまで以上に「狂暴」になったドンカーブート。
150人の幸運なオーナーは、文字通り「弾丸」のような走りを体験することになりそうですね。
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ドンカーブート P24 RSの強烈さを伝える動画はこちら
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