| 昨今のフェラーリの値上げは社会情勢を考慮するともう仕方がない |
現在はスーパーカーのみならず、どんなクルマでも価格高騰に直面している
ぼくはフェラーリ296GTBを2022年3月に注文していますが、296GTBは発売時から(少なくとも)2度の値上げを経ており、発表時の3678万円からその後3710万円へ、そして最新の価格では3933万円へ。
これはひとえに直近のインフレ、そして日本市場特有の事情として円安が大きく関係しているのだと思われますが、こればかりはどうしようもなく、そしてほかの(日本含む)自動車メーカーでも同様の傾向が見られるものと思われます。
ただ、フェラーリ含む他の自動車メーカーとしても、何も機能や性能を向上させずに「値上げしました」というのはさすがに気がひけるのか、296GTBだと最初の価格改定では「アップルカープレイ」、そして直近では「ワイヤレススマートフォンチャージャー」が標準装備として付与されるようになっています(それでも値上げ分をカバーできるエクスキューズとはならないが、何もないよりはイイ)。
フェラーリの納車期間はおおよそ二年
なお、フェラーリは基本的に全てオーダーメイドとなり、注文してから(モデルによって差異もありますが)納車までにかかるのはおおよそ2年。
そしてその間に値上がりする可能性は(昨今のような特殊事情がなくとも)非常に高く、よって最終的な支払額については「注文時よりも高額になる」ことを覚悟しておく必要があります。
これはフェラーリだけではなくほかの自動車メーカーでも同じことで(ただしテスラは納車時までの価格上昇を見込んだ価格提示を行っていて、納車までに時間がかかったとしても、その金額にて決済することになる)、ここ最近だと日本の自動車メーカーであっても納期が長い車が多数出現しており、そういったクルマは(トヨタ・ランドクルーザーなど)契約時の価格ではなく、納車時の希望小売価格をベースに算出された支払総額にて決済することになるわけですね。
ただ、こういった状況については日本の自動車メーカーでは特殊事例であり、顧客がそういった事情をうまく飲み込めないということから、値上げ分についてはなんらかのオプションで相殺したり、ディーラー側が”吸収”する事例もあるもよう。
ちなみにぼくは、フェラーリ296GTB納車までの2年の間には「契約時から10%くらいは価格が上がるだろう」と考えていたので、今回の値上げ(6%ちょっと)については許容の範囲内に収まっています(ただしもう一回、同じような波が来るとキツいけど)。
フェラーリ296GTBには新しいオプションが登場
そして今回フェラーリ296GTB/296GTSに新しいオプションが登場しており、その一部を紹介したいと思いますが、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーメーカーでは日々新しいオプションが追加されたり、できなかったことができるようになったりするので(その逆もある)、このあたりはちょっと他の自動車メーカーとは異なるところ(通常は新車発表時にオプションも揃えておき、あとは年次改良やマイナーチェンジ/フェイスリフトにあわせてオプションの内容が変更されるくらいで、不定期にオプションが追加されることはそんなに多くない)。
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「新しく追加されたフェラーリ296GTB/296GTSの新オプション」第一弾は「コントラスト アッパー アウター ハンドグリップ(83,000円)」。
画像の赤い部分のカラー変更ができるというものですが、たとえばブラックのステアリングホイールに対し、ここだけをボディカラー同色などに変更するとけっこういいかもしれません。
なお、ぼくはステアリングホイールのグリップ全体のカラーを変更しており、とくにこの部分については変更しなくてもいいかと思ったので”見送り”としています。
ちなみにですが、ローマ以降で採用されたこの新しいステアリングホイールについて、グリップのカラーを変更できたとしてもセンターパッドのカラーを変更することができず、しかしこの部分もそのうち「変更可」となるのかも。
そして次は「フォトアルバム(497,000円)」。
これは自分のクルマについて、シャシーのみの段階から完成までを撮影して豪華フォトアルバムにしてくれるというもので(以前、フェラーリはこの簡易版を標準対応として行ってくれていたようだが、今はアプリ内の自身”オーダー済み車両”スペースに画像を保存してくれる方式に変わっている)、かなり高額ではあるものの、限定モデルを注文した場合などは選んでおいたほうがいいんじゃないかと考えています(ぼくは今回”見送り”)。
そしてこちらは「アルミニウム ペインテッド ハンドグリップ ドア パン」。
画像の赤い部分(通常はマット仕上げのメタリックグレ=Grigio Nart)を指定したカラーにペイントできるというものですが、これを選択したとしても、メーター周り、そしてセンタートンネル上のギアセレクターのカラーがシルバーのままとなるため(これらは現段階では変更できない)、今回は”見送り”。
そして次は「トリコローレ ステッチ(199,000円)」。
シートのヘッドレスト上にイタリアントリコローレを追加できるというものですが、今回車両本体価格がドカンと値上げされたことにショックを(予期していたといえど)多少なりとも受けてしまったのでこれも(そこまでしなくてもいいかと考え)見送りです。
最後は「リア プランシングホース マットブラック(83,000円)」。
文字通り車両後部にある跳ね馬をマットブラックに変更できるというもので、「クロームやシルバーが好きではない」ぼくとしては即採用。※これまでに乗ってきたクルマでは、シルバーやクロームのバッジを取り外したり、ボディカラー同色やブラックにペイントしている
ただしこれには注釈が必要であり、単体での選択ができず、テールエンドに装着される「Ferrari」エンブレムをサテンシルバーに変更するオプション(83,000円)とセットで変更しなくてはならないこと。
なお、Ferrariエンブレムについては、クロームからサテン(半つや消し)クロームへと変更できるもの、このカラーの変更はできないようですね(おそらくはブランディング上の理由だと思う)。
参考までに、同じブラックであっても、この跳ね馬は「グロス(光沢)ブラック」にすることはできず、それはテールパイプにおいても同様で、フェラーリはあまりグロスブラックを好まないのかもしれません(フェラーリオーナーもグロスブラックを好まないのか、グロスブラックのホイールを実際に装着する例は非常に少ない)。
こういった「新しく追加されるオプション」については、フェラーリ本社やフェラーリ・ジャパンから各ディーラーに随時「こういったオプションが追加された」という案内があるものではないようで、ディーラー側が資料を探しにゆかないとその存在がわからないそうですが、幸いにも担当さんがいつもこういった情報を収集し提供してくれ、大変感謝しています。
ちなみにですが、上述の通りぼくはシルバーやクロームが好きではなく、しかしカーコンフィギュレーター上に出てくる296GTB用のホイールはシルバー、チタン、もしくはダイヤモンドカットのみ。
そこで「ブラックのホイールがないものか・・・」と担当さんに伝えると、「ブラックのホイール」の選択が可能となった後にすぐに教えてくれたりという例もあり、おかげで自分の思い通りに仕上げることができることとなっているわけですね(ありがとうございます)。
そして、こんな感じでどんどんオプションが追加されてゆくので、仕様を最終的に固定するのは「引っ張れる限り」最終の期限まで伸ばしたほうがいいかもしれません。
ただ、こういったオプションを選択してゆくとどんどん価格が上昇してゆくのもまた事実であり(自分の満足度向上のために支払うので後悔はない)、最終的な支払額はなんと5000万円オーバーの予定です。
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