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ホンダが「新型オデッセイ」を年内に投入すると電撃発表!ただし2年前に販売終了した5代目後期モデルをベースに中国で生産し、「ホンダ初の中国車」として輸入されるようだ

ホンダが「新型オデッセイ」を年内に投入すると電撃発表!ただし2年前に販売終了した5代目後期モデルをベースに中国で生産し、「ホンダ初の中国車」として輸入されるようだ

| その外観も5代目後期オデッセイとあまり変わらず、ホンダとしてはここにコストを投じることはできなかったのかもしれない |

なお、5代目後期モデル最終年の年間販売台数はアルファードの1/9

さて、ホンダが突如として「オデッセイを復活させる」と発表。

公式プレスリリース発行に続き先行情報サイトもオープンしており、2023年秋から先行予約を受け付けた後、2023年冬に発売(納車)の予定だとされています。

今回オデッセイが日本市場に復活するのは実に2年ぶりですが、先代オデッセイは狭山工場閉鎖とともに販売が終了したという経緯もあり、よって今回の新型オデッセイはなんと「中国生産」となるのだそう。

ただ、注目すべきはプレスリリースに記載された「前モデルをベースとした改良モデル」という文字で、つまりこの新型オデッセイは日本で2年前まで販売されていた5代目(後期)オデッセイの改良版であり、しかし生産地が中国に変更されている、ということになります。

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日本に入ってくるオデッセイはこんな仕様を持っている

今回「日本仕様」として発売される中国産オデッセイは(これまでのオデッセイ同様に)ホンダならではの超低床プラットフォームを採用することとなりますが、先行情報サイトにて押し出されているのは「品格」という文字。

つまりは高級さを押し出したクルマとなり、ホンダによれば”精錬”をコンセプトとして採用し、「押し出しの強い、そして高級感をもたらすフロントグリルを採用した」。

なお、ホンダはほかにも「他の国で生産されるクルマを国内向けに販売する」例があり、しかしその場合はフロントグリルを変更するケースが多いようですね。

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テールランプは「落ち着きと風格」を演出したスモーク仕様。

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インテリアはいっそうの高級感が感じられる空間となっていて、2列目にはキャプテンシート(両側アームレストつき4ウェイパワーシート)、さらにはセンターテーブルも(もちろんシート張り材は本皮)。

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運転席周りはこう。

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なお、パワートレインにはe:HEVを採用し、これはヴェゼルにて導入されたホンダ独自のハイブリッドシステムで、日本に導入されるグレードしてはひとまずこのパワートレインを搭載した「ODYSSEY e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」が紹介されています(今回公開されているオフィシャルフォトに用いられているモデル)。

これはブラック仕上げのフロントグリルやドアミラー、ドアハンドル(一部)、ホイールを持ったプレミアム感あふれる仕様を持つグレードであり、しかし今のところほかグレードの導入があるのかどうかについてはアナウンスされていない状態。

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ちなみにこちらは2年前まで販売されていた日本生産の5代目オデッセイですが、今回の新型オデッセイは基本的に多くをここから引き継いでいるようですね(グリル以外はほぼ同じ)。※その意味では復活というよりは再販に近い

参考までにですが、5代目オデッセイが生産終了となった2020年において「オデッセイは圧倒的に売れておらず」、ミニバン分野における販売台数だとアルファード(90,748台)、フリード(76,283台)、シエンタ(72,689台)、ヴォクシー(69,517台)、セレナ(68,648台)、ノア(45,434台)、ステップワゴン(34,441台)、エスクァイア(26,368台)、ヴェルファイア(18,004台)といったライバルに対し、オデッセイはわずか9,717台を販売したのみ。

つまりオデッセイはアルファードの1/9程度しか売れておらず、当時「販売終了」となったのはやむをえないレベルであったことがわかります。

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ホンダはなぜオデッセイを復活させるのか

そこで気になるのが「ホンダはなぜオデッセイを復活させるのか」。

初代オデッセイは1994年に発売されていますが、この時期のホンダではNSXが現役であり、「ホンダ=モータースポーツ/スポーツカー」のイメージが強かった時代です。※1992年にF1参戦をいったん終了しているが、その後も無限として参戦していた

そういった時期に「ミニバン」そして「タコメーターがない」というオデッセイを発売したのは大きな賭けであったかと思いますが、結果としてはミニバンブームの火付け役となるものの、例によってトヨタに市場を奪われてしまい、トヨタが(アルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシーなど)ミニバンの販売を伸ばす傍ら、上述の通り販売が尻すぼみとなってしまい、最終的には生産終了となってしまったわけですね。

ただ、ホンダのオデッセイ開発陣としては「販売終了後に届けられた復活希望の声」に答えるべくオデッセイ再販の道を探っていたといい(販売終了直後から動き出していたようだ)、「超低床ミニバンの灯をたやしてなるものか」という思いのものと今回の新型オデッセイの日本導入となったのだそう。

参考までに、北米市場では「オデッセイ」の名が生き残っていますが、こちらは日本のオデッセイとはメカニズム的関連性を持たないクルマです。

そして一方の「中国版」オデッセイについて、これはホンダと現地でのパートナーである広州汽車との合弁会社、広汽本田が生産するクルマ。

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基本的には日本で設計されたものを現地のサプライヤー事情にあわせて調整したものだと思われますが、中国生産となることでどの部分が変更されているのは現時点ではわからず、しかしホンダ初の「中国生産車を日本で販売される」という試みには注目したいとところですね(もしかすると、これを皮切りに中国生産のホンダ車が続々日本に入ってくることになるのかもしれない)。

加えて気になるのはその「値付け」。

中国産ということで5代目後期オデッセイに比較すると生産コストが安価に抑えられている可能性が高く、そのぶん価格を抑えてライバルに対抗するのか、それとも上述のような「品格」推しで高額プライスとなるのかは非常に気になるところです。

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参照:HONDA

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