| 中国が生き残る道は自動運転と電動化 |
Googleが自動運転を実用化しようとし、アップル、テスラもこれを実用化しようとしていると言われますが、今度は中国の百度(バイドぃ/Baidu)がこれを研究。
なおBMWにとっても「完全自動運転化」はひとつの目標であるようで、今回BMWは2014年以来、百度と提携して自動運転を開発しているようです。
実験に使用されているのはi3ですが、百度では「今年末までには完全自動運転システムを提供可能」としています。
中国は自動運転にて覇権を狙う
中国の渋滞はときに非常に深刻で、その際の割り込みなどは強烈なのですが、もちろん車線をまもらない、無理に割り込む、割り込みさせまいとブロックをかける等の行動があり、自動運転が普及すればこういった減少も少なくなるかもしれません。
ただ、それまで自動運転は「少数派」であるので、無理な割り込みの被害にあって「いつまでたっても前に進めない」という現象が起きるかもしれません(中国では、きちんと並んでいるだけではいつまでたっても自分の番が来ない)。
そう考えると、中国向けの自動運転には「割り込みモード」「割り込み防止モード」が必要かもしれませんね。
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BMWはiブランドの研究の中心をエレクトリックビークルから自動運転にシフトさせる模様。
「中国は自動運転の最大マーケットになる」としており、これに対応したいようですが、自社でUBERのライバルとなるビジネスを立ち上げる、とも言われます。
カーシェアリングと自動運転は密接な関係にあり、トヨタ、GM、VW、クライスラーなどが自動運転サービスへと投資を行った上、アップルも中国のカーシェアリングサービスに投資を行っていて、これが自動車ビジネスの新たな潮流になるのは間違いなさそうです。
なおiブランドにおいては2021年まで新型車が登場しないとされていますが、2015年においては中国単体で「(中国を除く)世界中で販売した数よりも多くの」EVが販売されたようで、BMWはここにも大きく魅力を感じているようですね(すでにBMWは中国でもi3を利用した自動運転をテスト中)。
日本も2020年の東京オリンピック開催時期までには自動運転を実用化するとしていますが、これを機に世界中の研究資金を誘致するような政策を取れば関連企業合わせて日本経済も潤うのになあ、と思ったりします。
関連投稿:BMW iブランドはこれからどうなる?重要人物が大量辞職→中国企業へ
BMW iシリーズは2016年第1四半期で大きく販売を落としたと伝えられたばかりですが、更に悪いニュース。
iブランドの技術分野などにおける重要人物が相次いで中国企業「Future Mobility Corp」の重役になるためにBMWにを辞職。
もちろんお金の問題もあると思いますが、BMW(iブランド)よりも中国企業の方が将来性があると判断したであろうことがやはりショック。
彼らはBMWの内情をよく理解している人たちで、そういった人たちが今回iブランドを見限ったわけです。
i3は秋にも航続距離の長いモデルを発売する予定ではありますがテスラ・モデル3に対抗するのは難しく、さらにシボレー・ボルトの新型も登場する予定であり、相当な苦戦を強いられる可能性も。
まさかこれだけ投資を行ったiブランドを切り捨てることはなさそうですが、ブランドごと売り渡したり、というのはあるかもしれませんね(そうなるとBMWは電気自動車をも切り捨てることになるので、流石にソレはないか)。
関連投稿:BMWが自動運転に関して本日発表?インテル、Mobileyeとの提携による開発
BMWが近いうちに自動運転を発表する、というウワサ。
インテルとMobileyeとの協業によって開発されたということですが、本日にもなんらかの発表があると見られています。
プロセッサーがインテル、ソフトウエアがMobileyeの開発によるとのことですが、今のところ発表内容は不明で、「実際に既存モデルに搭載する」という発表なのか、はたまた「提携によって今後自動運転を開発してゆく」という発表なのかも不明。
なおBMWは中国でi3を利用して自動運転の開発を行っているという報道がありましたが、最初に自動運転を搭載するモデルについても気になるところ。
ただBMWは「i」ブランドのコアをエレクトリックから自動運転に移行させるとしており、iブランドのいずれか既存モデルに自動運転を搭載する、もしくは新しいiモデルに自動運転を搭載する可能性が高そうです。
BMWは以前に自動運転について「2021年には発売」とコメントしているので、それを鑑みても新しいiブランドの車(i5?)に搭載されるのかもしれませんね。