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2023年第1四半期、地球上で最も売れたクルマはテスラ・モデルY!なお2位から5位までをトヨタが独占。テスラの株価は4.14%の上昇を見せる

テスラ

| テスラ・モデルYが一番売れたのは中国、そして米国と欧州がそれに続く |

中国内の熾烈なEV競争においてもテスラは圧倒的な強さを見せる

さて、テスラ・モデルYが「2023年の第1四半期において、世界で最も売れたクルマになった」との報道。

その販売台数は267,171台で、地域別の内訳だと中国が最多で94,469台、ついで米国が83,664台、欧州が71,114台となっています(けっこうバランスよく売れている)。

なお、テスラお膝元の米国は(モデルYの販売において)中国に抜かれはしたものの、テスラ全モデルを総合すると最大の市場であったといい、そしてこれからサイバートラックの納車が始まることを鑑みるに、今後もしばらくはテスラにとってもっとも大きい市場であり続けると考えて良さそうですね。

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世界販売のベスト5のうち4台がトヨタ

参考までに、「世界で2番めに売れた」のはトヨタ・カローラ、3位はトヨタ・ハイラックス、4位はトヨタ RAV4、5位はトヨタ・カムリだと報じられているので、つまるところ「1位以外は5位まで全部トヨタ」という、ある意味では「テスラが一位」よりも驚くべき事態となっています。

今回、この数値を発表したのは調査会社JATOですが、同社のアナリストによれば、テスラの値下げ戦略、米国におけるEV販売推奨政策(減税)によってさらにモデルYの販売が(今後も継続して)伸びるものと予想されており、通年でもまず「モデルYがトップを獲得するのは間違いないだろう」という予測も出されています。

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なお、テスラCEO、イーロン・マスク氏が中国外務省を31日に訪問したことも合わせて報じられており、前日には外相との会談を行った他、テスラのバッテリーサプライヤーでもあるCATLの理事長とも会食を行ったととされ、さらには今後数日かけて中国の高官複数との面談予定、さらにはギガ上海の訪問予定があるとされています。

テスラは「外資との合弁会社を設立することなく」はじめて単独資本にて中国に工場を建設した国外自動車メーカーで、生産規模の大きさに起因する雇用創出、そして現地サプライヤーからの購買など大きな経済効果を発生させており、中国にとっても「大事にしたい」外資のひとつだと思われます。

それと同時に、(現在もっとも多くのテスラを生産するのはギガ上海であり、最大市場も中国なので)テスラとしては中国の機嫌を損ねることだけは絶対にできず、よって今回の訪問では様々な話し合いが持たれているものと思われ、今後なんらかの新しい発表があるかもしれませんね。

中国のEV市場は成長の一途だが

なお、中国のEV市場は拡大を続けており、販売される新車の3台に1台以上がEVという状況ですが、内燃機関搭載車に比較すると参入障壁が低いために多数の新興EVメーカーが中国内で立ち上がっており、そのため中国市場では「過当競争が生じている」とも。

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そしてこの競争に直面したテスラが大幅な値下げを行ったため、中国のほかEVメーカーも値下げを行わざるを得なくなり、とくに「設立したばかりで、初期投資を回収できていない」EVメーカーの多くが軽々の危機に直面していると言われます。

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現在のところ、中国で黒字化を達成しているEVメーカーはBYDほか1-2社しかないと報じられていますが、そのうちの1社であるXpeng(シャオペン)のテスラの値下げのあおりを食らったEVメーカーの一つ。

中国のEVメーカーは現在300社、さすがに中国政府も「多すぎ」と語る。しかし半年前には「400社」が存在し、6ヶ月で100社も倒産

Xpengは2020年に通期での粗利率がプラスに転じたものの、2023年1~3月の販売においては納車台数が前年比17.9%減、売上高が45.9%減の40億3000元となっており、これに伴って純損失は前年同期比の17億元から23億元に拡大し、株価も大きく下がっている状況です。

こういった市場の混乱については「健全ではない」と見る向きもあり、この引き金を引いたことについて、イーロン・マスクCEOは現地高官となんらかの話し合いを行うのかもしれませんね。

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参照:Reuters

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