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【2026年4月】輸入車ランキング激変。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニが好調、そしてBYDが「トップ10」入り目前に。アルピナは「駆け込み需要」が発生する

ポルシェ パナメーラ(シルバー)のヘッドライト

| これまでのように「メルセデス・ベンツとフォルクスワーゲンが圧倒的に売れている」状況に変化が生じる |

4位以下は「接戦」に。どのブランドが上位に来てもおかしくはない

2026年4月の外国メーカー車新規登録台数が発表され、メルセデス・ベンツが首位を堅持する一方、これまで上位常連であったBMW、フォルクスワーゲン、アウディの販売が減少するというトレンドが続いていることが明らかに。

その一方、これまで「中団」であったポルシェやランドローバー、ボルボらが安定した成長を見せ、BYDが相変わらずの急成長を継続するなど、日本の輸入車市場に「地殻変動」が起きているようにも思えます。

この記事の要約(30秒でわかる今月のポイント)

  • 首位独走: メルセデス・ベンツが3,087台でトップを維持
  • 驚異の伸び: ポルシェが前年同月比152.5%と爆発的な勢い
  • EV勢の台頭: BYDが前年累計比200%超え、着実にシェアを拡大
  • マニア注目: アルファロメオやアルピナが前年比250%以上の異常な伸びを記録
アルファロメオ・トナーレ(レッド)のテールランプ


2026年4月 外国メーカー車(乗用車)登録台数ランキングTOP35

4月の市場は、全体として前年比97.2%と微減ながら、ブランドごとの「勝ち負け」が鮮明に分かれる内容となっており、やはりニューモデルを投入したブランドはそのぶん売上が伸びるといった印象です。

例外としては「アルピナ」で、こちらはBMWによる買収もあって、今後「いままでのようなモデルが入手できなくなる」という飢餓感から駆け込み需要が生じたものと思われます。

順位ブランド名当月台数前年同月比 (%)1月からの累計
1メルセデス・ベンツ3,08796.4%14,878
2BMW2,08881.1%9,361
3フォルクスワーゲン1,74888.0%8,315
4アウディ1,10562.6%6,262
5BMW MINI1,09476.7%5,573
6ポルシェ1,191152.5%4,043
7ボルボ713110.2%3,672
8ランドローバー688124.2%2,691
9ジープ54686.0%2,107
10プジョー34672.2%1,895
11BYD215129.5%1,435
12ルノー246229.9%1,242
13シトロエン18188.7%929
14フィアット15682.5%824
15アルファロメオ124253.1%626
16フェラーリ226193.2%559
17ヒョンデ6075.0%341
18ランボルギーニ62124.0%341
19BMW アルピナ96309.7%233
20マセラティ3371.7%185
21ロールス・ロイス48184.6%159
22アストンマーティン44107.3%145
23ベントレー1545.5%140
24シボレー34178.9%137
25キャデラック21131.3%90
26アバルト1725.0%85
27DS32100.0%85
28フォード1365.0%57
29マクラーレン1152.4%50
30ロータス1372.2%31
31ジャガー16-25
32ダッジ11110.0%17
33ランチア6300.0%11
34アウトビアンキ3150.0%6
35ローバー116.7%5
フェラーリ アマルフィのリア~テールランプ

2026年春、輸入車市場を読み解く「3つのトレンド」

今回のデータから見える、日本の輸入車市場の現状を考察してみると・・・。

1. プレミアムスポーツと超高級車市場の「バブル的」活況

驚くべきはポルシェ(前年比152.5%)やフェラーリ(同193.2%)の伸びで、特にポルシェは累計台数でもトップ5に迫る勢いを見せています。

  • 要因: 富裕層の資産状況が堅調であることに加え、供給難の解消によるバックオーダーの消化が進んだことが推察される。フェラーリは中東情勢もあって「日本向け」車両が優先的に生産された可能性も否定できない(推測)
  • 注目: BMWアルピナ(前年比309.7%)、ロールス・ロイス(184.6%)など、希少性の高いモデルへの需要が極めて高まっている

2. BYDとヒョンデに見る「アジア勢の定着」

中国のBYDは前年累計比202.7%と、もはや「一過性のブーム」ではなく市場の一角を占める存在となっており・・・。

  • 立ち位置: かつてのフォルクスワーゲン(VW)が担っていた「良質な輸入普及車」のポジションを”EV”という武器を手に奪いにかかっている
BYD SEALION 6のエクステリア〜フロント(ヘッドライト)

3. ドイツ三強(ジャーマンスリー)の明暗

メルセデス・ベンツが底堅さを見せる一方、アウディ(前年比62.6%)の苦戦が目立っていて、ラインナップの刷新タイミングやBEVシフトへの過渡期におけるユーザーの迷いが見て取れる、という状況です。

ただ、メルセデス・ベンツ(96.4%)、BMW(81.1%)とて好調なわけではなく、このあたりは国産車、あるいは他の輸入車ブランドへと流出が続いている可能性も考えられそうですね。


注目車種の市場ポジションと競合比較

今月特に動きが目立ったブランドのスペック的特徴を整理してみると・・・。

【躍進ブランド】 ポルシェ(スポーツラグジュアリー)

  • 特徴: 911の伝統とタイカンの革新、カイエンの汎用性
  • 市場での位置付け: 「実用的なスーパーカー」として、BMWやメルセデスの上位グレードからの買い替え層を吸収
  • 競合: BMW Mモデル、メルセデスAMG

【新興勢力】 BYD(次世代スタンダード)

  • 特徴: 圧倒的なコストパフォーマンスと、最新のバッテリー技術「ブレードバッテリー」による安全性
  • 市場での位置付け: 200万〜400万円台の輸入車エントリー層の受け皿
  • 競合: フォルクスワーゲン ID.シリーズ、国産BEV
BYD SEALION 6のPOP


結論:2026年の輸入車選びは「二極化」がキーワード

これら状況を踏まえて2026年4月のデータを見てみると、輸入車市場が「ブランド価値を追求するラグジュアリー層」と「合理性を追求するEVシフト層」とに大きく二極化していることが理解可能(国産車においてもEVの販売が伸びており、よって新車購入車のうち少なくはない割合がEVに傾いていることは間違いない)。

「みんなが乗っているからベンツ」という時代から、自分のライフスタイルに合わせてポルシェのような尖ったスポーツカーを選ぶか、BYDのような先進的なモビリティを選ぶのか。輸入車選びがより自由で、個性を反映するものになっている、といった印象でもありますね。

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参照:日本自動車輸入組合

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