| アルファロメオ本家からはまだ限定スーパーカー(ハイパーカー?)の案内がなされないままだが |
アルファロメオはモータースポーツに関する豊かな歴史を持っており、モチーフには事欠かない
さて、アルファロメオはティーポ33ストラダーレにインスパイアされたスーパースポーツを発表すると言われていますが、それとは別にレンダリングアーティスト、ダニエル・ケムニッツ氏が”アルファロメオのヘリテージに敬意を表した”ハイパーカー、「アルファロメオP7」を公開(もちろんアルファロメオ非公式)。
そのデザインの根底にある思想は「アルファロメオがいつも限界を押し広げてきたというDNA」にあるといい、よって今回のアルファロメオP7においても妥協のないデザインが採用されています。
アルファロメオP7はこんなクルマ
そこでこのアルファロメオ P7を見てみると、デザイナー氏いわく「大胆さと調和を重視」。
これはまさにアルファロメオの伝統とも言えるもので、常に革新的な取り組みを行いつつも過激にならないアルファロメオのデザインを反映させたものだとも考えられます。
うねるようなラインを描くフロントフェンダー、そしてエアインテークと融合したリアフェンダーはまさに「ティーポ33ストラダーレの再来」と言って良いかと思います。
一方でリアウイングやテールエンドの形状はティーポ33ストラダーレとは大きく異なってオリジナリティを感じさせるもの。
全体的なスタイリングとしては、デザイナー氏が表現する通り、まさに”大胆さと調和”との融合によるもので、同時に過去と未来、そして優雅さとテクノロジーといった要素も上手くブレンドされているように思います。
フロントフードもまた「職人が木型に金属板を当てて叩いていた」時代を思わせるクラムシェル。
そして面白いのは「クアドリフォリオ」エンブレムを新しく解釈しなおしていることで、これはフロントフェンダー、そしてルーフにも見られます。
ちなみに動力源は「水素ジェット」。
次世代ハイパフォーマンスカーを考案するに際し、パワートレインについては「エレクトリック含む次世代」を採用すべきであると考え、そして「運転することによって得られる感動」「パッション」という観点から内燃機関をチョイスし、しかし環境に配慮した水素という設定としています。
ホイールはおそらくメッシュをイメージしたものだと思われますが・・・。
その構造は完全に最新のテクノロジーと理論にて武装されたもの。
アルファロメオP7のインテリアはこうなっている
そしてこちらはアルファロメオP7のインテリア。
現段階では純粋なレーシングカーであり、そのためにシンプル極まりない構造を持っています。
ヨーク型ステアリングホイールを採用し、その奥には簡素なデジタルメーター。
シートはカーボン製シェルを持つバケット型が運転席に一つ。
助手席には消化器。
送風のためのパイプも見られます。
トグルスイッチを採用するなど、やはりシンプル、そしてレトロな印象ですね。
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