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【爆売れEV】シャオミ YU7が発売18時間で24万台受注、工場の生産枠は2027年初頭まで埋まる

【爆売れEV】シャオミ YU7が発売18時間で24万台受注、工場の生産枠は2027年初頭まで埋まる

Image:Xiaomi

| わずか18時間で24万件の受注、シャオミ YU7が大ヒット |

生産能力は30万台/年、第二工場はまもなく稼働開始

スマートフォンメーカーとして知られるXiaomi(シャオミ)が発売した新型EV「YU7」が驚異的な人気を見せているとして話題に。

発表からわずか1時間で28万9000件の注文、18時間後には24万件のロックインオーダー(購入確定に近い予約)を獲得したと報じられ、これは同社の工場の生産能力を2027年初頭まで埋め尽くす数に相当します。

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シャオミは現在「第二工場」を拡張中

シャオミは現在、北京にある1つの拠点でEVを生産しているのみですが、工場の生産キャパシティ増加計画は2フェーズ(F1、F2)に分かれており、F2工場は2025年6月に完成予定とされていましたが、最新情報では「量産開始は7月にずれ込む見込み」とされ、しかしシャオミからの正式な完了報告は出ていない状態です。

  • F1工場(第1期):2022年4月に着工、2023年6月に完成。72万平方メートルの敷地に年間15万台の生産能力を持ち、2024年3月より「SU7」の量産を開始。
  • F2工場(第2期):2024年7月に着工、2025年6月完成予定。敷地面積は53.1万平方メートルで、同様に年間15万台の能力を持つ予定。

YU7の初期ロットはF1工場で生産、すでに展示車を出荷済み

YU7の初回生産分はすべてF1工場で製造されるとアナウンスされており、すでにショールーム用の500台に加え、社内テスト用に製造された653台がすでにラインオフ済み。

今後F2工場が本格稼働すれば生産スピードは上がると見られますが、すでに24万件ものロックインオーダーを抱える状況では、(F2工場が稼働したとしても)2026年末〜2027年初頭まで納車待ちが続く可能性が濃厚で、SU7そしてSU7ウルトラ発売時のように、YU7もまた「発売直後はプレミア価格で」取引されるのかもしれませんね。

SU7とのバランスが課題、納期は最大50週に

シャオミは現在、YU7とSU7という2モデルを同じ拠点で並行生産する必要があり、生産リソースの配分が難しくなっています。

実際のところ、2025年6月第1週のSU7の登録台数は旧正月期間を除けば年間で2番目に低い数値を記録。

(上位グレードの)SU7 Proでは納期が47〜50週間、標準モデルでも41〜44週間とされるので「納車までに約1年かかる状況」でもあり、つまるところ既存モデルのSU7でも「手いっぱい」。

転売問題も深刻、シャオミは「非譲渡」方針を強調

大人気の裏で「ロックインオーダーの転売」つまりオーダースロットの転売も問題となっているとされ、SU7、およびSU7ウルトラでは購入確定枠を得たユーザーがそれを他人に売却したり、納車後に高値で車両を再販するケースが報告されている、という報道も。

これに対しシャオミはYU7において「注文は譲渡不可」「売買禁止」との方針を発表し、転売対策にも力を入れていますが、現時点でこれがどの程度効力を発揮するのは未知数で、この成否が今後の人気モデルの販売方法におけるひとつの参考となるのかもしれません。

シャオミは第3工場(F3)の建設用地も取得済み、今後に期待

北京市政府が公開した資料によれば、シャオミはすでにF1工場、F2工場とは他に48.5万平方メートルの用地を取得済みで、これは将来的には第3フェーズ(F3)として新工場を建設する可能性が高いと見られており、今後さらに需要が高まると推測される中、F3がXiaomiの生産体制を根本的に強化する鍵になると捉えられています。

年間30万台でも追いつかない? SU7の実績が示す現実

シャオミは公式に「F1+F2=年間30万台の生産能力」としていますが、2025年1〜5月のSU7の累計納車台数は13万2,467台に達しており、年内の20万台超えはもはや確実。

これは1日1シフト制での生産体制であり、今後2シフト体制になれば年間生産台数も伸びる可能性がありますが、現時点では24万件の注文を捌くには約1年が必要と見込まれていて、なんだかんだ言われつつもシャオミが「絶大なる人気を誇る」ことがわかりますね。

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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