ポルシェCEOはル・マン開催期間中、同社従業員と一緒に現地でテントを張ってキャンプ観戦をしていた。「まさか我々のCEOが短パン姿で食事の列に並ぶとは」

｜　世界に名だたる企業のCEOが従業員に混じってキャンプする例は非常に珍しい　｜

CEO、そして従業員はきっと来年に向けての熱い想いを胸に現地をあとにしたことだろう

さて、ポルシェは先日開催されたル・マン24時間レースにて望むような結果を残せなかったかもしれませんが、ル・マン・24時間レース開催期間中において、ポルシェCEOであるオリバー・ブルーメ氏が「ホテルではなく、従業員とともにテントを張ってキャンプしつつ滞在していた」ことが公式プレスリリースによって明らかに。

参考までに、ポルシェは純正オプションとして911やタイカン等に装着する「ルーフトップテント」を発表していて、今回のキャンプはオリバー・ブルーメCEOにとってそれを試す絶好の機会となり、またとないプロモーションの場となったのかもしれません。

ポルシェCEOが乗るのはブラックの911

そして今回オリバー・ブルーメCEOがル・マン24時間レース開催地に乗って行ったのはブラックのポルシェ911。

現地では婦人と一緒に2泊したとのことですが、ポルシェそしてフォルクスワーゲングループのCEOという影響力のある立場にある人物が「テントでキャンプ」というのは非常に珍しい例かと思います。

なお、オリバー・ブルーメCEOがキャンプを張ったのは「ポルシェの従業員専用スペース」。

ル・マン開催地の一角を借り切って400人が収容できるスペースとして用意されたもので、ポルシェは従業員に対して（抽選で）200枚のチケットを配布し、当選者のみがここを利用することができた、と報じられています。

そしてこの区画は単なる空き地ではなく、ちょっとしたプレハブも設置され、食事などが提供されたようですね。

当然ながらこのチケットは大人気となり、当然確率は6倍だったと言われ、幸運にも当選を果たした従業員はル・マン24時間レース開催期間中に音楽の生演奏含む様々なエンターテイメントプログラムを楽しむことができ、さらにはファクトリードライバーのアンドレ・ロッテラー、デーン・キャメロン、ニック・タンディ、そしてブランドアンバサダーのマーク・ウェバーらの訪問を受けることになったと報じられています。

ポルシェCEOはル・マン24時間レース開催中、多忙なスケジュールをこなすことに

もちろんオリバー・ブルーメCEOはル・マン24時間レース開催中にも非常に多忙な時間を過ごしており、しかし従業員と楽しむキャンプは「自身にとって重要なことだった」とも。

同氏は「仕事を通じて、誰もが夢見るようなアクションに近づくことができるのは幸運なことです。ポルシェに乗って、ポルシェ・コミュニティの中でキャンプをしたことは、一生忘れられない思い出となるでしょう。ファンがル・マンの中心であり、これが私たちをひきつけ続けているのです」と語っており、本人にとっても、従業員にとっても忘れられない週末となったのかもしれません。

今回のル・マン24時間レースにおいて、ポルシェが投入した3台のハイパーカー、ポルシェ963はそれぞれ9位、22位、38位でフィニッシュし、「完全優勝」という目標からはほど遠い結果となっていますが、それでも同CEO、ポルシェ従業員にとっては開催期間中を楽しく過ごすことができたものと見え、レース終了後にこのイベントに関するアンケートを（参加者に対して）送ったところ、「CEOがキャンプで寝泊まりし、朝食をとるために列に並んでいたことが印象的であった」「CEOが短パンにサンダルという出で立ちで、完全にリラックスしてポルシェのクルーの一人としてそこにいたことに親しみを感じた」という意見が多かったといい、参加者はそれぞれ有意義な時間を過ごし、そして来年のル・マンに向けての希望を持ち帰ることとなったのかもしれません。

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参照：Porsche