| できればフォルクスワーゲン本家に「ゴルフ カントリー」の現代版を発売して欲しいところではあるが |
今のフォルクスワーゲンに少量生産の派生モデルを期待するのは難しいかもしれない
さて、これまでに様々なクルマをオフローダー化したり、あるいはオフローダーの悪路走行性能をさらに強化してきた4WD専門チューナー、「デルタ4x4」。
今回は(現段階ではまだコンセプトにとどまる)ゴルフRベースのオフローダーを発表していますが、これはフォルクスワーゲンが1985年に発売したゴルフ初の4WDモデル、「ゴルフシンクロ」、その派生モデルともいえるゴルフ初のオフローダーである「ゴルフカントリー(1990年)」を連想させるものです。
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現行ゴルフRベースの「オフローダー」は非常に魅力的
デルタ4x4によるゴルフ8世代の「ゴルフR オフローダー」を見てみると、車高は8センチリフトアップされており、ホイールサイズは18インチ、巻かれるタイヤはもちろんオールテレーン。
なお、ホイールはカスタムメイドとなり、ビードロックも採用されています。
そのほか、大きなタイヤを収めるための前後オーバーフェンダー(ホイールアーチが大きくなっているはずなので、ホイールハウス内側も新造されているものと思われる)や・・・。
フロントの5連アディショナルランプ(PIAA製)も外観上の変更点。
「テールランプとリアフェンダーとの隙間」を見るに、同等に車幅が拡げられているようですね。
ルーフには頑丈そうなラックにLEDライトバー、ジェリカン、そしてスペアタイヤに脱出用スロープが載せられています。
「要望があれば」25台のみの「ゴルフRオフローダー」を生産予定
上述の通り、このフォルクスワーゲン・ゴルフR””オフローダー”はコンセプトカーの域を出ませんが、デルタ4x4によると「要望があれば」25台限定にてコンバージョンを行うとのこと。
ただしこのコンバージョン価格は35,000ユーロ程度だともアナウンスされており、これは欧州でのゴルフRの車両本体価格である33,335ユーロよりも高価な設定となっていて、つまりは車両とコンバージョン費用とをあわせると「かなりな額に」なってしまうわけですね。
しかしながら今回公開されたレンダリングを見るに、その価格であってもほしいと思わせる要素が満載となっており、25台という枠はけっこうすぐに埋まってしまうのかもしれません。
なお、現在フォルクスワーゲンは「選択と集中」戦略によって多くの車種の販売を終了させており、ゴルフのバリエーションについても、ひと頃に比較すると「かなり少なく」なっています。
このゴルフRオフローダーについても、できればフォルクスワーゲン本体から発売して欲しいものではありますが、ラインアップのスリム化を図っている現在の状況において、それを望むのはかなり難しいというのが実情なのだと思われます。
なお、このデルタ4x4は欧州を拠点にビジネスを展開していますが、これまでにもフォルクスワーゲン・マルチバンT7や第2世代アマロックなど、いくつかのVW車を「タフなオフローダー化」へとコンバートしたことがあり、意外なことではありますが、(北米だけではなく)欧州の人々もけっこうハイライダーを好むのかもしれませんね。
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