さよならV8エンジン搭載のメルセデス・ベンツGクラス。V8モデル最終記念限定モデル「G500ファイナルエディション」が1500台のみにて発売

｜　V8エンジン搭載のメルセデス・ベンツGクラス（ゲレンデ）は今年でちょうど誕生30周年　｜

G500ファイナルエディションは特別装備満載、そのため価格はAMG G63を超えるようだ

さて、メルセデス・ベンツがGクラス（G500）の限定生産モデル、 "ファイナル・エディション "を発表。

その名の通り「最終限定モデル」となりますが、何の最終かというと「V8エンジンを搭載する最後のG500」。※日本や北米ではG500ではなくG550を名乗る

そしてメルセデス・ベンツは、この「V8最後の」記念限定モデルを発表するに際し、そのモチーフとして1993年にデビューした「500GE」を選んでおり、これははじめて「GクラスにV8エンジンを積んだクルマです。

この500GEはわずか1年の間に446台しか生産されておらず、にもかかわらず特別な存在として認識されており、メルセデス・ベンツのオフロード車部門責任者であるエメリッヒ・シラー博士によれば「ファイナル・エディションは、1993年当時、ラグジュアリークラスのハイエンド・オフローダーのトレンドセッターであり、先駆者であった500GEへの30歳の誕生日プレゼントです」。

メルセデス・ベンツG500 ファイナル・エディションのボディカラーは「特別な」3色

このメルセデス・ベンツG500 ファイナル・エディションにつき、ほかのGクラスとの差別化を行うためにボディカラーはわずか3色、しかも特別なカラーに絞られ、その3色とは「オブシディアンブラック」、「マニュファクトゥール・オパリスホワイト・マグノ」、「マニュファクトゥール・オリーブ・マグノ」の3色で。オリーブ・マグノを選択した場合のみ20インチのAMGファイブスポークが標準装備され、これがボディカラー（とCNC加工）にて仕上げられます。※これら3色につき、それぞれ500台のみが限定生産される

そのほか、エクステリアでは、"Stronger Than Time " "Final Edition "という文字が記されたバッジ、エンボス加工によるロゴ入りドアノブ、 "G "ロゴを地面に投影するパドルランプ（プロジェクター）などが装備されています。

そしてキーも特別仕様となり、「G」の文字があしらわれ・・・。

スペアホイールカバーにはクロームのリング、そして「FINAL EDITION」の文字。

さらには近年のメルセデス・ベンツの限定モデルらしく「専用カーカバー（インドア用）」が付属し、これにも"Stronger Than Time "の文字が入るようですね。

車内に乗り込むと、照明付きドアシルの「ファイナルエディション」の文字が目に入り、標準装備としてはブルメスター製サラウンドサウンドシステムやアクティブマルチコンツアー・シートパッケージプラスといった、通常のGクラスではにオプション扱いとなる最高級の豪華装備も見られます。

そのほか、ラゲッジルーム、ヘッドライナー、シートアジャストスイッチのパネルにレザークラッディングを含むManufakturレザーパッケージがフル装備され、ルーフライナーのセンター部分とダイヤモンドデザインが施されたシートセンターは「別カラー」仕上げ（つまりバイカラー内装）。

オパリス・ホワイト・マグノをボディカラーに選んだ場合、その内装はプラチナ・ホワイト／ブラック、オブシディアン・ブラックだとチタニウム・グレー・パール／ブラック、オリーブ・マグノではエスプレッソブラウン／ブラック仕上げ。

その歴史を振り返ると、当時の50GEに積まれるのは5.0リッター自然吸気V8を搭載し、その出力は237馬力にとどまるものの、2023年のG500（米国と日本ではG550）はメルセデスAMG G63と同じ4.0リッター・ツインターボV8を搭載し、（わずかにデチューンされ）422馬力を発生します。

なお、AMGバージョンのGクラス（G63）もV8エンジンを搭載するものの、こちらについては「メルセデス・ベンツ G500とは別枠」にて生き残るものと思われ、その「ファイナルモデル」を見る機会はずっと先になるのかもしれませんね。

合わせて読みたい、メルセデス・ベンツGクラス（ゲレンデ）関連投稿

参照：Mercedes-Benz