メルセデス・ベンツがGクラスの累計生産50万台を記念して初代ゲレンデをイメージしたワンオフモデルを公開！これが発売されたらとんでもなく売れそうだ

｜　これだけ「ニッチ」なクルマが50万台も売れるというのは驚きとしかいいようがない　｜

これからメルセデス・ベンツGクラスは電動化世代へと移行

さて、メルセデス・ベンツGクラスの生産台数が50万台に達し、それを記念して初期型にインスパイアされた特別なワンオフモデルが製作されることに。

メルセデス・ベンツGクラスはもともと軍用車としてのルーツを持ち、このゲレンデヴァーゲンを民間用として1979年に発売したのがその元祖（W460）です。

その後Gクラスは1992年にはW461型にスイッチしていますが、1989年にはW463へとバージョンアップし、2018年にはさらにW463A型へとアップデートされています（これが現行モデル）。

なお、50万台というとそれほど多くないようには思えるものの、ポルシェ911が数年前に100万台、マツダ・ロードスターがやはり数年前に100台を達成しており、しかし「限られた人しか買わないであろう」Gクラスがその”半分も”売れているというのはちょっとした驚きでもありますね。

そのイメージは1986年のメルセデス・ベンツ280GE

そして今回製作されたワンオフモデルは1986年の280GE（当時の高性能バージョンで、日本には輸入されなかった）をイメージした仕様を持ち、ボディカラーはアガベグリーン、そして無骨なブラックのグリルとヘッドライトを保護するためのスキニーアップライトを備えています。

加えてフロントフェンダー上のウインカーレンズは（現行モデルに採用される）クリアではなく、アンバー（オレンジ）が採用され、一層レトロな雰囲気を盛り上げているようでもありますね。

車体後部だと、スペアタイヤキャリア上にあるメルセデス・ベンツの（スリーポインテッドスター）エンブレムが現代のGクラスよりも大きくなっており、ルーフラックにアクセスするためのラダーが設置されているなど無骨な雰囲気も。

ホイールはスリット入りの5本スポークを採用しており、こちらはやや現代的な印象を与えます。

今回インテリアについては公開されていないものの、メルセデス・ベンツによれば「レトロなチェック柄のファブリックを使用したシート」を採用し、助手席ダッシュボード上のグラブハンドルには、アガベグリーンの「No.500,000」バッジが取り付けられている、とのこと。

メルセデス・ベンツGクラスはデビューから今までエクステリアのスタイリングがあまり変わっていないことで知られており、しかし1979年以来、機能面では大きな進化を遂げています（ただしボディオンフレームという基本構造は変わっていない）。

発売当時は、71馬力から148馬力までの4種類のエンジンが用意されていましたが、現在で585馬力を発生する4リッターV8エンジンを積むまでに成長しており、さらにこれからはピュアエレクトリックパワートレインを積む「EQG」が登場しようとしているところです。

メルセデス・ベンツはたびたびGクラスのルーツに敬意を示している

なお、今回に限らずメルセデス・ベンツはGクラスのルーツにたびたび敬意を示しており、2009年にはGクラス誕生30周年を記念して（軍用モデルである）W461を民生用として発売したことがあり、2010年と2016年にはへビーデューティーな「プロフェッショナル」を設定したことも。

ちなみにですが、軍用モデルのほうは「W464」へと進化しており、こちらは機能的には大幅な向上を果たしているものの、そのルックスは「登場初期のGクラス」を強く感じさせるものとなっています。

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参照：Mercedes Benz