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メルセデス・ベンツがローマ教皇のために製作した「パパモビル」には100年の歴史があった。両者の「神聖なつながり」を振り返る

メルセデス・ベンツがローマ教皇のために製作した「パパモビル」Gクラス
Mercedes-Benz

バチカンで特別展「ポープモビル100年の歴史」開催

メルセデス・ベンツとローマ教皇庁の神聖なる絆を紐解く

自動車の発明から140周年を迎えるメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)。

そして同社とローマ教皇庁(バチカン)の間には、1930年から続く約100年におよぶ特別な歴史が存在し、現在バチカン市国のピナコテーカ(絵画館)近くに設置されたガラスパビリオンでは、歴代の教皇専用車を一堂に集めた特別展示「Mercedes-Benz: A Century of Popemobiles(ポープモビル100年の歴史)」が開催されているのだそう(2027年1月31日まで)。

ここで公務用の豪華リムジンから、民衆に姿を見せるために開発された透明ドーム付きの「パパ(ポープ)モビル=Popemobile」、そして最新のフル電動Gクラス(G 580)に至るまで、自動車史に燦然と輝く名車の数々とその進化の歴史を見てみましょう。

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Image:Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツがローマ教皇専用車(パパモビル)としてピュアエレクトリック版「G580 with EQテクノロジー」特別仕様車を製作。同社とバチカンとの歴史において「初のEV」
メルセデス・ベンツがローマ教皇専用車(パパモビル)としてピュアエレクトリック版「G580 with EQテクノロジー」特別仕様車を製作。同社とバチカンとの歴史において「初のEV」

Mercedes-Benz | これまでにはトヨタ、ジープ、いすゞなど様々な自動車メーカーによる「パパモビル」が製造されている |  おそらくパパモビルには「外してはならない一定の規則」がありそうだ ...

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この記事の要約

  • バチカンのピナコテーカ(絵画館)近郊ガラスパビリオンにて、特別展「Mercedes-Benz: A Century of Popemobiles」が2027年1月31日まで開催中
  • 1930年に贈呈された「ニュルブルク460」から、ランドーレット仕様のSクラス、透明ドームを備えたGクラスやMクラスまで、歴史的な教皇専用車8台を一堂に展示
  • 自動車発明140周年を記念する1886年ベンツ・パテント・モーターカーの展示や、2024年に導入された世界初の電動(EV)ポープモビル「G 580」までの進化の足跡を網羅
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特別展「Popemobiles」およびメルセデス・ベンツとバチカンの概要

メルセデス・ベンツとバチカンの絆は、1930年にダイムラー・ベンツ社(当時)が教皇ピウス11世へ「メルセデス・ベンツ ニュルブルク 460」を寄贈したことから始まっており、絹のブロケード(織物)や高級木材で作られた専用シングルシートを備えたこのプルマンリムジンは、教皇が日常的に使用した最初の公式車両となっています。

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その後、時代とともに国家元首レベルのプレステージなランドーレット(後席オープン仕様)、そしてGクラスやMクラスをベースにした専用オフローダーへと進化したという歴史を持っており、2024年には歴史上初となる完全電動のポープモビル「G 580」が納車されたことで持続可能な未来への架け橋となっている、というのが現在までの大まかな流れです。

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展示車両の特徴

今回の展示では、異なる時代を象徴する8台の教皇専用車が展示されており、各時代における最高峰のクラフトマンシップと安全技術を結集したディテールを見ることができ、たとえば1980年のヨハネ・パウロ2世のドイツ訪問に合わせて開発された「230 G」は、高い着座位置と透明なドーム屋根、パールホワイトのボディカラーを採用しており、人々と直接触れ合い、教皇の姿を遠くからでも視認できるように設計された現代型「ポープモビル」の原点となった車両です。

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バチカンの特別展に展示されている主要な教皇専用車の一覧とスペックは以下の通り。

車種名(型式)年式仕様・装備の特徴
ニュルブルク 460 (W 08)1930年4.6L 直8エンジン。絹のブロケード仕様専用シートと美術天井を備えた最初の教皇車
300 d ランドーレット (W 189)1960年ロングホイールベース。乗降用の自動電動ステップや電動調整式センターシートを装備
600 プルマン ランドーレット (W 100)1965年ハイパワープルマン。ルーフのかさ上げ、開口部の広いリアドア、ドライバーとのインターホンを装備
300 SEL プルマン (W 100/109)1967年全長を650mm延長した6人乗りリムジン。主にバチカンの国賓送迎用として活躍
230 G / 230 GE ポープモビル (W 460)1980/82年パール塗装のGクラス。大型透明ドーム、専用空調、照明を備えた現代ポープモビルの元祖
S 500 ロング ランドーレット (V 140)1997年140系Sクラスベース。電動油圧式ソフトトップと超大型センターリクライニングシートを採用
ML 430 ポープモビル (W 163)2002年Mクラスベース。ボディと一体化された洗練された大型透明ガラスドームを採用
ML 500 ポープモビル (W 166)2012年ガラス面積をさらに拡大し視界と乗降性を改善。照明コンセプトを刷新したMクラス最終型
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市場での位置付け

世界の国家元首や要人用リムジンの中でも、バチカンの教皇専用車(ポープモビル)は極めて特殊な役割と設計理念を持っていて・・・。

車両カテゴリー設計の主目的特徴とポープモビルの独自性
一般的な装甲VIPリムジン厳重な防弾・防爆およびプライバシー保護黒塗りのスモークガラスなどにより外からは乗員の姿が見えない設計
ポープモビル(教皇専用車)群衆からの視認性確保と防弾・全天候性の両立高位の着座位置と大型透明防弾ガラスドームにより、安全を確保しつつ親和性を演出
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装甲車としての防弾性能(防弾ガラスや強化キャビン)を維持しながらも、教皇が数万人規模の群衆へ微笑みかけ、祝福を与えることができるよう「魅せるデザイン」が追求されている点が「他の要人警護車両と一線を画すポイント」というわけですね。

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補足情報

今回のバチカンでの展覧会からは、メルセデス・ベンツの伝統と技術革新への深い誇りが読み取れるかのようで・・・。

  • 140周年を繋ぐ「最古」と「最新」の展示:会場には教皇専用車のほか、1886年にカール・ベンツが特許を取得した世界初の自動車「ベンツ・パテント・モーターカー」と、世界最高峰のフラッグシップセダン「最新型Sクラス」も特別展示され、ブランドの140年におよぶイノベーションの歴史を強調している
  • 歴代の技術が継承された環境性能:2012年の「ML 500」では乗降性を改善した大型ガラスパネルやLED照明が採用され、2024年の「G 580」ではついに排出ガスゼロのEV(電気自動車)へとシフト。歴史と環境保護(サステナビリティ)の精神が融合している
  • バチカンの美術作品との融合:ルネサンスの名画が並ぶバチカン美術館(ピナコテーカ)のすぐ傍らにガラスの特別パビリオンを建設して展示を行うアプローチは、自動車が単なる輸送手段を超えた「文化・美術工芸品」として認められている証と言える
気分は完全にローマ教皇。まるで「まんまパパモビル」なメルセデス・ベンツGクラスのカスタムカーが登場
気分は完全にローマ教皇。まるで「まんまパパモビル」なメルセデス・ベンツGクラスのカスタムカーが登場

Image:CARLEX | バチカンからクレームがつかないかどうかちょっと心配ではある | どんなシーンでこのクルマを使うのかは想像ができないが、きっと想像もできないような用途があるのだろう さて、 ...

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結論

バチカンで開催されている特別展「Mercedes-Benz: A Century of Popemobiles」は、約100年にわたり最高峰の技術と安全性を追求してきたメルセデス・ベンツとバチカンの深い信頼関係を象徴するイベントです。

クラシカルな高級リムジンから現代の防弾ドーム型SUV、そしてゼロエミッションのEVへと進化を遂げた歴代ポープモビルは、自動車デザインと技術革新の至高の歩みをぼくらに伝えてくれるかのようですね。

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