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33ストラダーレの「33人の幸運なオーナー」のほとんどがガソリンエンジンを選んでいた。そのもそなぜアルファロメオは「ガソリン」「EV」を選べるようにしたのか

33ストラダーレの33人の幸運なオーナーのほとんどが「ガソリンエンジン」を選んでいた。そのもそなぜアルファロメオは「ガソリン」「EV」を選べるようにしたのか

| アルファロメオは「アルファロメオらしさを実現できるのであれば、パワートレーンにこだわらない」ようだ |

言い換えれば、アルファロメオらしさはパワートレーンに依存しない

さて、先日アルファロメオは「33ストラダーレ」を発表し自動車業界に大きな衝撃を与えたところですが、その真の「衝撃」は、メカニズムやデザインのみならず、「ガソリンエンジンか、もしくは電動か」という2つのパワートレーンが用意されていたことにあると考えています。

ハイブリッドではなくガソリンオンリーモデルを用意したことは「アルファロメオにとっての一つの時代の終焉」を意味し、ピュアエレクトリックモデルを用意したことは逆「アルファロメオの新しい時代が始まる」ことを示唆しているのかもしれません。

アルファロメオ「パワートレーンは二の次なのです」

そしてこの「2つの」全く異なるパワートレーンを用意したことについて、アルファロメオの上級副社長兼北米事業責任者、ラリー・ドミニク氏が以下のように語っています。

この33ストラダーレの当初からのアイデアは、アルファロメオの未来への道を切り開く一方、過去に敬意を表する象徴的なアルファロメオを創造することだったのです。

33プロジェクトで両方のパワートレインを提供したいと考えた理由のひとつがまさにこれを実現するためで、アルファロメオとして、パワートレインに関係なく、何よりもまずアルファロメオを作ることができるという事実をアピールする機会でを設けようと考えました。ドライブトレインの定義に関係なく、アルファロメオのDNA、アルファロメオの経験を提供したいと考えたのです。

つまり私たちにとって、アルファロメオはイタリアンであり、スポーティであり、ロッソなのです。だから、クルマがアルファロメオであることを第一に実現する限り、パワートレインはある意味で二の次なのです。

Exterior (1)

これは非常に面白いコメントで、つまりアルファロメオを定義するものはパワートレーンではなくほかにあり、それらによってアルファロメオらしいクルマを作ることができれば「パワートレーンは何でもOK」ということに。

なお、ポルシェもこれに似た見解を示したことがあり、918スパイダー後継のハイパーカーについて「ニュルブルクリンクにおいて、他者が到達不可能なタイムを記録することができれば、ガソリンでもハイブリッドでもピュアエレクトリックであっても関係はなく、パワートレーンありきで開発を行う訳では無い」と語っています(結果的にはピュアエレクトリック・パワートレーンを積むミッションXが発表された)。

Exterior (2)

大多数のアルファロメオ33ストラダーレのオーナーは「ガソリン」を選択

このアルファロメオ33ストラダーレはすでに「完売済み」であり、今から新規に注文を入れることは叶いませんが、ラリー・ドミニク氏は「大多数のオーナーがガソリンエンジン(3リッターV6ターボ)」を選んだ」と述べており、具体的な数には触れていないものの「EVを選択したオーナーはほんの少しだけいます」とも。

加えて、33ストラダーレの生産は2024年6月24日のアルファロメオ創立114周年記念日に開始されることについても言及していますが、実際の生産を行うのはカロッツェリア・トゥーリング・スーパーレッジェーラであることも(33ストラダーレ発表時に)アナウンスされていますね。

Exterior

なお、ガソリンエンジンの出力は620馬力以上で、これはマセラティが開発したネットゥーノV6ではなく、アルファロメオがジュリアやステルヴィオに搭載する「自社開発の」V6。

ただしこのエンジンはフェラーリのV8エンジンとボアやストロークが一致しており、つまり「フェラーリのV8から2気筒を削った」と解釈することもできますが、これはこれでひとつのプレミアムなんじゃないかとも考えています。

Interior

なお、ピュアエレクトリック版については、そのパワートレーン詳細について明かされておらず、判明しているのは「出力750馬力以上」、そして最高速が(ガソリン版と同じ)333km/hである、ということのみ。

33ストラダーレのオーナーの中には「迷わずV6」「迷った末にV6」「まだ決めることができていない」「迷ったけどエレクトリック」「迷わずエレクトリック」など様々な人がいると思われ、しかしいずれの選択をしたとしても、アルファロメオがそのクルマづくりにおいて「アルファロメオらしさ」を第一義に掲げている以上、まず後悔することはないであろう、とも考えています。

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参照:Motor1

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