新型ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド発表。519馬力のパワートレインに充実した機能と快適装備を持ち、電動モードでは90kmのゼロエミッション走行が可能に

｜　実用性を考慮すればある意味で「カイエンS E-ハイブリッドはカイエンシリーズのベストバイ」かも　｜

おそらくはまもなく国内正式発表、日本での正式受注開始を待ちたいところ

さて、ポルシェはがカイエンの新たなバリエーションとして「カイエンS E-ハイブリッド（SUVボディ、クーペともども）」を発表。

近年ポルシェはマカンやパナメーラのライアップをシンプル化しており、よって以前とはやや異なるモデル構成を持つこととなっていますが、今回発表されたカイエンS E-ハイブリッドには、2024年モデルとして（フェイスリフトとともに）発表されたカイエン E-ハイブリッド、そして先日発表されたカイエン・ターボE-ハイブリッドとの中間に位置するというポジションが与えられています。

ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッドはこんなクルマ

まず新型カイエンS E-ハイブリッドのパワートレーンに触れておくと、搭載されるガソリンエンジンは（カイエンE-ハイブリッドと同じ）353馬力を発生する3リッターV6ターボ。

これに176馬力を発するエレクトリックモーターを組み合わせてシステム合計出力は519馬力に達します。

カイエンS E-ハイブリッドには（革新的な2チャンバー、2バルブ技術を持つ）アダプティブ・エア・サスペンションが標準装備され、これによってパフォーマンスと快適性の両方を向上させることに成功しており、0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は263km/hというスペックを誇ることに。

もちろんハイブリッドとしての効率も向上していて、搭載されるバッテリーは25.9kWh、エレクトリックモードでの航続距離は最大で90kmだとされるので、「エミッションフリー」でちょっとした移動を行うことができるということを意味します。

充電性能についてもアップグレードが図られ、内蔵されるオンボードチャージャー（11kW）では2時間半以内でバッテリーをフル充電することが可能となるようですね。

新型カイエンS E-ハイブリッドの外観を見てみると、カイエンE-ハイブリッドとほぼ同じように見え、しかし20インチの”カイエンSホイール”、ブラッシュドステンレススチール製のツインテールパイプによって差別化が図られています。

SUVボディのカイエンS E-ハイブリッドにはシルバーのエクステリアパッケージ、カイエンS E-ハイブリッドクーペにはブラックのエクステリアパッケージが設定され、マトリクスLEDヘッドライトは標準装備（HDマトリックスLEDヘッドライトはオプション扱い）。

新型ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッドのインテリアはこう変わった

ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッドのインテリアに目を移すと、8ウェイシート、ドライビングプログラムを選択するためのモードスイッチを含むスポーツクロノパッケージ、ステンレススティール製のペダルパッド、シルバーシェイド塗装のディアマールインテリアパッケージなどが標準装備（パープルのように見えるレザーがちょっと気になる）。

メーターはほかモデル同様に「フルデジタル」が取り入れられています。

そのほか、Apple CarPlayの新機能を含む”マイポルシェアプリ”の追加機能も提供されること、そして「ポルシェはCarPlayでクルマの機能に簡単にアクセスできるようにした最初の自動車メーカー」であることもアナウンスされています。

なお、新型カイエンS E-ハイブリッドでは、車載ビデオ機能を備えた新しい助手席スクリーン（オプション）や、粒子や有害物質をフィルターで除去するように設計されたエアクオリティシステムも用意されており、一層の快適性が増しているようですね。※ポルシェジャパンからはまだ正式発表がないが、欧州では「今から受注可能」だと発表されており、おそらくは日本でもすぐに受注が開始されるものと思われる

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参照：Porsche