>ポルシェ(Porsche) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

ポルシェが今後発売するEVに使用されるプラットフォームはほとんどが「PPE」?となると718ボクスター/ケイマンEV、マカンEV、カイエンEVが「同じ車体」に

ポルシェ

| このPPEはポルシェ・タイカンに採用される「J1」、そしてVWの持つMEB、MQBの特徴を併せ持つと言われている |

マカンEV、カイエンEVはこのPPE採用で間違いないと思われ、しかし718EVがどうなるのかはわからない

さて、ポルシェとアウディ、そしてフォルクスワーゲンも年次カンファレンスを開催し、そこでは様々な財務諸表や今後の計画について語られていますが、その後のメディアによるインタビューにて、ポルシェの電動化に関するいくつかの情報が明らかになったもよう。

これによると、ポルシェが今後発売するEVの多くはアウディとの共同開発によるPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用することになる、としています。

ポルシェが正式に「カイエンEV」について言及!「2024年のマカンEV、2025年の718(ケイマン、ボクスター)EVの後に発売される」
ポルシェが正式に「カイエンEV」について言及!「2024年のマカンEV、2025年の718(ケイマン、ボクスター)EVの後に発売される」

| ただし現時点では詳細については明かされず、ただしマカンEVに近いコンポーネントが使用されるものと考えられる | ポルシェはEV比率を2030年までに80%にまで引き上げたい さて、ポルシェが毎年一 ...

続きを見る

たしかにポルシェがPPEを使用するとは報じられていたが

なお、この「ポルシェがPPEを使用したEVを発売する」という話は以前から報じられており、しかし今回の報道からは「PPEがさらに改良される」「PPEが採用モデルが予定よりも拡大される」ということをと読み取ることが可能です。

そしてこのPPEはアウディとポルシェとの間にて共同開発されたもので、ポルシェによれば「フォルクスワーゲンのMQBおよびMEBプラットフォームと類似している」。

つまり、(3,200万台以上の実績がある)既存プラットフォームと類似性を持たせることでスケールメリットと部品コストの低減を実現することになりますが、ポルシェはこのPPEのメリットについて「高い技術水準を持つ大量生産モデルを利益率よく発売することができる」と述べています。

porsche-macan-ev  (5)

さらにこのアーキテクチャは、「ホイールベース、トラック幅、地上高に関して大きな余裕があり、異なるセグメントで後輪駆動または全輪駆動のモデルの様々なパフォーマンスレベルを可能にする」とコメントしており、つまりはサルーンやSUVといった、これまでだと異なるプラットフォームを使用していたセグメントのクルマであっても「同じプラットフォームにて」実現できるということになりそうですね。

ポルシェで最初にPPEを採用するのはマカンEV

なお、このPPEベースの車両は最高出力612馬力、最大トルク1,000Nmを担保することができるといい、ポルシェ初のPPEベースの車両はマカンEVとなる可能性が高く、こちらは800ボルト技術に加え強力なエレクトリックモーター、高度なバッテリーと充電管理 を採用すると言われています。

ポルシェがマカンEVのスペックを公開!トップレンジでは「603馬力、1,000Nm」を発生し、ちょっとしたスーパーカーなみの性能となるもよう
ポルシェがマカンEVのスペックを公開!トップレンジでは「603馬力、1,000Nm」を発生し、ちょっとしたスーパーカーなみの性能となるもよう

| エレクトリック化によってこれまでのクルマの常識が大きく変わることになりそうだ | これまでの「パッケージングと運動性能」の相関性に関する概念が崩れ去るのは間違いない さて、ポルシェは2021年5月 ...

続きを見る

これにより、このクマカンEVは「ポルシェに期待されるレベルの運動性能」を発揮することできるものとされ、このセグメントで最もスポーティなクルマとなるうえ、クラス最高の走行性能、そしてハイパワー急速充電 さらに長距離移動に適した航続距離を兼ね備えることになると見られており、これら美点はもちろんカイエンEVにも(PPEとともに)引き継がれることになるものと思われます。

ただ、ちょっと不明なのは、マカンEVの次に発売されるであろう718ボクスター/ケイマンのEV版。

ポルシェ「次期ケイマン/ボクスターはEVになってもミドシップレイアウト、eコアを採用する。そしてそれはランボルギーニやアウディの高性能モデルに採用される可能性もある」

これらについては(以前の報道だと)フロントシートの後ろにバッテリーを積み上げるチェスト型を採用すると報じられており、さらに「2シーター」ということを鑑みるに、これらにはPPEを使用しないかもしれません(ポルシェが自社のスポーツモデルに、他車と共通、そして他社と共同開発した車体を使用すると考えにくい)。

ただ、そうなると718EVについては専用プラットフォームが与えられるということになり、ともするとコストが高くなるであろうことも予想され、しかしポルシェはフォルクスワーゲングループ全体の利益率を引き上げる「ロード・トゥ 20」計画の中核を成しており、ここでコスト高モデルの投入を行うとは考えにくく、しかしもし718EVもPPEを採用するとなると、「718ケイマン / ボクスターと、マカンEV、カイエンEVが同じ車体を使用する」ということに。

ただ、現時点ではなんら事実関係はわからず、いったいどうなるのかについては続報を待ちたいと思います。

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

ポルシェ
ポルシェを買うなら今しかない!「2023年半ばに大幅値上げ実施」、そして「マカン、718、カイエンEVは10~15%(ガソリン車比で)高価になる」

| ポルシェは利益を最大化するために1台あたりの利益率/利益額を最大化 | もちろんポルシェは価格を正当化するだけの優れた製品を提供してゆく予定 さて、ポルシェはつい先日、年次カンファレンスを実施して ...

続きを見る

ポルシェ
ポルシェはガソリンエンジンを廃止するつもりがないようだ!「合成燃料(Eフューエル)をもって内燃機関を存続させる。これは有効なソリューションとなるはずだ」

| ポルシェは「電動化」と「ガソリンエンジン存続」という二面性の矛盾をかねてより指摘されてきたが | 合成燃料の可能性が合法的に見えてきた今、これの使用によるガソリンエンジン存続が現実的に さて、ポル ...

続きを見る

ポルシェが「ラインアップ見直し」「さらなる限定モデル投入」「ワンオフやオーダーメイド強化」を発表!高価格化、高収益化を目指す「Road to 20」計画を推進
ポルシェが「ラインアップ見直し」「さらなる限定モデル投入」「ワンオフやオーダーメイド強化」を発表!高価格化、高収益化を目指す「Road to 20」計画を推進

| こういった戦略を採用できるのは歴史があり、モータースポーツでの実績があるポルシェならでは | ポルシェはフォルクスワーゲングループの最重要ブランドとして利益を牽引 さて、ポルシェが年次カンファレン ...

続きを見る

Translated with DeepL

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ポルシェ(Porsche), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , , , ,