フェラーリ296GTBがカーメディアのテストで「後輪駆動車最速のゼロヨンタイム」2.4秒を記録。なお停止距離はマクラーレン・セナよりも短いようだ

さすがフェラーリ296GTBはニュルブルクリンクで（非公式ながら）7分を切っただけはある　｜

ちなみにボクの296GTBはいまだ生産時期が決まらないまま

さて、カー・アンド・ドライバー誌は1956年以来ずっと「新型車の（ゼロヨン含む）動力テスト」を行っていますが、今回フェラーリ296GTBが”世界最速の後輪駆動車”の座を獲得した、とのこと。

同メディアによると0-60マイル（0-96km/h）をわずか2.4秒で駆け抜け、これはそれまで王座に君臨していたマクラーレン・アルトゥーラとランボルギーニ・ウラカンSTOの2.6秒、次点であったポルシェ718ケイマンGT4RSの2.8秒を大きく凌駕しています。

最新スーパーカーは「ハイパーカーレベル」の運動性能を発揮する

フェラーリ296GTBは「スモールフェラーリ」の流れを汲んでおり、いわゆるジュニア・スーパーカーに属するクルマですが、3リッターV6ツインターボ＋ハイブリッドにて830馬力を発生し、少し前だとハイパーカーにしか到達できなかったほどのパフォーマンスを発揮します。

たしかにこのパワーは強大であり、マクラーレン・アルトゥーラやランボルギーニ・ウラカンSTOに比較すると遥かに大きな数字となっていますが、カー・アンド・ドライバーではこのパワーを最大限に発揮させるためにローンチ・コントロールとトラクション・コントロール・システムを有効にしてテストを行った、とのこと。

なお、そこから先も296GTBはずっと速く走り抜け、時速100マイル（160キロ）には4.7秒で到達したこともあわせてレポートされていますが（マクラーレン・アルトゥーラやランボルギーニ・ウラカンSTOに比較すると1秒近く速い）、さらに時速150マイル（242キロ）までの加速においても9.7秒を要するのみで、これもまたマクラーレン・アルトゥーラの10.3秒よりもずっと速い数字となっています。

参考までにですが、フェラーリ296GTBは0-100km/h加速だと公称値で2.9秒、0-200km/h加速は7.3秒、最高速は330km/hというスペックを持っており、エレクトリックモーターのみで25kmを走行できるという経済性も持ち合わせているのが大きな特徴。

加えて296GTBが優れるのは加速性能のみではなく制動力も同様で、回生ブレーキに加えてフロントに10ピストンキャリパーを備えることで時速70マイル（112キロ）から停止までに要するのはわずか130ft（約40メートル）であり、マクラーレン・セナよりも短い距離で停止できるのだそう（ただしコルベットの127フィートには及ばない）。※公称値だと時速200キロから完全停止に要するのは107メートル

たしかにフェラーリ296GTBはとんでもなく速い

実際に運転してみた印象でもフェラーリ296GTBは「とんでもなく速く」、岡山国際サーキットのストレートだと260km/hくらい出るといえばその凄まじさがわかるかもしれません。

そしてブレーキも非常に良く効き、あまりに制動距離が短くて自分が思うよりもずっと（コーナーの）手前で停まってしまうほど。

ちょっと前だとニュルブルクリンクを7分以下で走ったという報道もなされていますね。

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参照：Car And Driver