
今の時代に「V10+マニュアル・トランスミッション」はあまりに強烈である
「ポップダウン」ヘッドライトが新しい
ランボルギーニの歴史において、ブランドの躍進と量産化を支えた伝説的V10スーパーカー「ガヤルド(Gallardo)」。
2003年の誕生から時を経て、そのオリジナルデザインを手掛けた本人であるファブリツィオ・ジウジアーロ(Fabrizio Giugiaro)氏の手により、現代のハイパーカーとして究極の進化を遂げた「レストモッド」が誕生したというのが今回のニュースです。
このレストモッドこそが「HOMMAGE 26」で、新ブランド「CAVËN Atelier」によって手掛けられ、ラスベガスのウィン・コンクール(Concours at Wynn Las Vegas)にて世界初公開されることに。
オリジナルデザインへの深い敬意(オマージュ)を込めつつ、最新のカーボンテクノロジーと官能的なV10+マニュアル・トランスミッションという象徴的なパワートレインとともに登場した注目の限定モデルにつき、そのスペックやデザインの細部までを見てみましょう。
この記事の要約
- 初代ガヤルドを手掛けた名デザイナー、ファブリツィオ・ジウジアーロ氏が率いる新会社「CAVËN Atelier」が現代的レストモッド「HOMMAGE 26」を発表
- ルーフやガラス類を除くボディ全体をフルカーボン化し、格納式ポップダウンヘッドライトやアクティブエアロフラップ、開閉式エンジンフードウィンドウを採用
- イタルテクニカチューンの5.0L V10自然吸気エンジン(最高560馬力)とマニュアルトランスミッションを組み合わせ、世界限定25台(ドナー車別で90万ユーロ〜)にて手作業による生産を行う
ランボルギーニ ガヤルド「HOMMAGE 26」の概要
「HOMMAGE 26」は、初代ガヤルド(ドナー車両)をベースとし、ファブリツィオ・ジウジアーロ氏が立ち上げたカスタム・ハイパーカーメーカー「CAVËN Atelier」が手掛ける限定25台のみのプレミアム・プロジェクト。※後継モデルのガヤルドLP560-4のデザインはルク・ドンカーヴォルケ
オリジナルモデル特有のタイムレスで美しいプロポーションを完璧に維持しながらも、外装コンポーネントの大部分を最新の設計へと刷新しており、まさに「もしジウジアーロが現代の技術でガヤルドを作り直したら」という夢をカタチにした一台です。
車両本体価格(ドナー車除く)は900,000ユーロ(約1億5,900万円〜)からに設定されており、熟練の職人によって世界でわずか25台のみが丁寧にハンドメイドにて製作される、とアナウンスされています。
特徴・スペック・デザイン
エクステリアは、ドナー車からキャリーオーバーされたルーフ、ガラス類、サイドミラーなどの僅かなパーツを除き、ボディ全体のパネルが超軽量なカーボンファイバー製へと換装済み。
デザイン面での大きな見どころは、ノスタルジックかつ先進的な「ポップダウン式ヘッドライト」の採用や、走行状況に応じて可変する「アクティブ・エアロダイナミクス・フラップ」、そしてエンジンベイ上部に配置された開閉式リアウィンドウ構造(おそらくはエンジンサウンドを直接聞くため)です。
パワーユニットにはイタルテクニカ(Italtecnica)社によってチューニングされた5.0リッターV10自然吸気エンジンが選択され(レブリミットは8,500rpm)、これに組み合わせられるのは6速マニュアルトランスミッション。
グレード展開としては540馬力の「GT」、そしてよりアグレッシブな560馬力の「Performance」の2種類が用意される、とのこと。
なお、今回発表された「HOMMAGE 26」の主なスペックおよび車両概要は以下の通りです。
| 項目 | 詳細・スペック |
| モデル名 | HOMMAGE 26(CAVËN Atelier製) |
| デザイナー | ファブリツィオ・ジウジアーロ(Fabrizio Giugiaro) |
| ベース車両 | ランボルギーニ ガヤルド(ドナー車として別途必要) |
| 生産台数 | 世界限定 25 台 |
| パワートレイン | 5.0L V10 自然吸気(Italtecnicaチューン) + マニュアル(MT) |
| 最高出力 | GT仕様:540 hp / Performance仕様:560 hp(許容回転数 8,500 rpm) |
| ボディ構造 | フルカーボンファイバーボディ(ルーフ・ガラス類除く) |
| エアロ・機構 | ポップダウンヘッドライト、アクティブエアロフラップ、開閉式リアエンジン窓 |
| 車両価格 | 900,000 ユーロ〜(約 1億4,700万円〜 ※ドナー車費用除く) |
競合比較・市場での位置付け
近年のスーパーカー市場で過熱する「デザイナー本人や名門によるハイエンド・レストモッド/オマージュモデル」の中で、HOMMAGE 26は極めて特別な存在感を放っていて・・・。
| モデル名 / ブランド | アプローチと特徴 | 市場における価値とポジショニング |
| ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4 | ランボルギーニ純正による現代版リメイク(PHEV/112台限定) | 純正メーカーによる最新ハイブリッド技術とアイコンデザインの融合 |
| 他社スーパーカー・レストモッド | チューナーや第三者工房による旧車ベースの近代化 | オリジナルへのリスペクトを込めたビルドだがデザイナー本人の関与は稀 |
| ガヤルド HOMMAGE 26 | オリジナルデザイナー本人(ジウジアーロ)による直系の再解釈 | フルカーボン化・V10 NA ✕ 6MTの純粋性を宿した最高峰コレクターズアイテム |
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補足情報
今回の「HOMMAGE 26」の解禁からは、現代のコレクターたちが求めているハイパーカーのトレンドが読み取れるかのようであり・・・。
- 「V10自然吸気 ✕ 3ペダルマニュアル」という純粋性の追求:ハイブリッド化やパドルシフト(DCT)が当たり前となった現代において、あえて8,500rpmまで吹け上がる純V10 NAエンジンにマニュアルトランスミッションを組み合わせるという構成は「アナログなドライビング体験を愛する」超富裕層コレクターのニーズに完璧に応えている
- ジウジアーロ氏の新ブランド「CAVËN Atelier」の船出:数々の歴史的名車を生み出してきたジウジアーロ一族の新たな挑戦として「CAVËN Atelier」が設立されたことは、今後の自動車デザイン・カスタム業界においても大きな話題となることは間違いない
- エアロダイナミクスとギミックの融合:かつての名車をモチーフにしつつも、最新のアクティブエアロやポップダウンライトなど、現代の技術だからこそ実現できたギミックが随所に盛り込まれている
結論
ファブリツィオ・ジウジアーロ氏が自身の最高傑作の一つであるガヤルドを現代に蘇らせた「HOMMAGE 26」は、自動車デザインの歴史と最新テクノロジーが融合した至高の芸術品ともいえる存在です。
軽量なフルカーボンボディ、そして官能的な高回転型V10自然吸気エンジンとマニュアルシフトを備えた、このわずか25台の限定モデルは世界中のスーパーカーファンやコレクターから大きな注目を集めることとなりそうですね。
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参照:CAVËN Atelier











