テスラ・サイバートラックの価格は98,990（1490万円）？予約しているユーザーがテスラより連絡を受け、購入と支払いの意思を確認される

｜　サイバートラックは当初の予想よりずいぶん高価になってしまうようだが、インフレ等考慮すると「仕方ない」　｜

加えてオフロード、銃撃など様々なテストを受けたサイバートラックも目撃される

さて、納車開始まであと１ヶ月に迫ったテスラ・サイバートラックですが、ここへきていくつかの情報が出てきており、ここでそれらを紹介したいと思います。

まず衝撃的なものから行くと「トライ（3）モーターを搭載する、もっとも高価なサイバートラックの価格が98,990ドルである、ということ。

これはサイバートラックを予約しているという人がSNS上へと公開したものですが、テスラから電話があり、「トライモーター仕様のサイバートラックの価格は98,990ドルであるが、支払うかどうか」という意思確認を問われたと述べています。

テスラ・サイバートラックの98,990ドルは「高い」のか

なお、サイバートラックは2019年末にコンセプトとして発表され、その際には「シングルモーターが39,900ドル、デュアルモーターが49,900ドル、そしてトライモーターが69,900ドル」という暫定価格が発表されています。

ただし現在に至るまでサイバートラックの最終の仕様、そして正式な販売価格についてはリリースされておらず、しかしイーロン・マスクCEOは少し前に「生産が非常に難しく、よってその価格は以前に予定していたほど安くはならないだろう」とコメントしているわけですね。

ただ、そういった事情があるにせよ、69,900ドルだった予定価格が98,990ドルになるというのは「えっ」という感じでもありますが、昨今よく報じられるように、3年前の2019年末と現在ではアメリカの物価が（恐ろしいことに）30％ほど上昇しているので、69,900ドルにこの比率を掛けると91,000ドルということになり、そう考えると「98,990ドルとは大きく乖離していない」のかもしれません。

現在サイバートラックの予約は160万台（一説では190万台）を超えていると言われていますが、テスラの生産能力は（軌道に乗るであろう来年で）年間25万台だといわれます。

このペースだと予約をさばくだけでも6年以上かかる計算ですが、おそらくはキャンセルも相当数出るものと思われ（もっとも安価なシングルモーター仕様は当初発売されないことがわかっており、これを期待していた人々は注文をキャンセルするだろう）、十分を納車し終えるまでにさほど時間はかからないのかもしれません。※テスラが生産ペースを上げることも考えられる

なお、これまでの例を見る限り、テスラにせよリビアンにせよ、ほかの自動車メーカーについても（値下げよりも）値上げのほうを好感されることが多く、価格が発表され、納車が開始された際にはテスラの株価も反発する可能性があるんじゃないかと考えています。※今回の「98,990ドル」というリークについて、その信憑性は定かではない

テスラ・サイバートラックはオフロードにてテスト中

そして次のニュースはサイバートラックが「悪路走行をテストしている」というもの。

すでにアスファルト上を走行する姿についてはなんどもスパイフォト/ビデオが登場しており、テスラも公式にて様々な環境でのテスト風景を公開していますが、今回はカリフォルニア州サンノゼの南にあるホリスター・ヒルズ州立車両レクリエーション・エリアで悪路を走行する姿が目撃されることに。

サイバートラックは「トラックのルックスを持つものの、悪路走破性は低い」「よってトラックと呼ぶことはできない」という声があるようですが、実際のところ動画を見るとやや「苦戦」しており、同じくXのほかユーザーが投稿したリビアンR1Tのほうが比較的容易に悪路を走破しているようにも見えます（リビアンR1Tはクワッドモーターを搭載するので、仮にこのテスラ・サイバートラックがトライモーター仕様だとしてもオフロード性能に関しては優位性がある）。

https://t.co/mSc04Cjgdm

— The Kilowatts 🚗⚡️ (@klwtts) October 23, 2023

なお、サイバートラックにはエアサスペンションシステムとアダプティブダンパーの設定を悪路向けに変更する”オフロードモード”が内蔵されていることも分かっており、この動画ではオフロードモードが起動していたのか、そもそも（トップレンジの）トライモーター仕様なのかどうかも不明です。

テスラはサイバートラックの防弾性能もテスト中

そして最後は「テスラがサイバートラックの防弾性能をテストしている」ということ。

サイバートラックは元々ボディパネル、そしてガラスが「防弾仕様である」ということがひとつの売り文句でしたが（そのガラスが割れてしまったことも話題になった）、今回はそのステンレスボディに「銃痕のある」サイバートラックが目撃されています。

そしてこの画像がX上へと投稿されると、イーロン・マスクCEOがさっそくコメントを入れ、それによると「トミーガン（トンプソン・サブマシンガン）のドラムマガジンが空になるまで、銃弾を全部、アル・カポネ風にサイバートラックの運転席のドアに撃ち込んだ。弾丸は貫通していない」。

This goes hard https://t.co/WrjyhRlGI1

— Ashley St. Clair (@stclairashley) October 23, 2023

なお、テスラのクルマは「バイオテロに対応する」エアフィルターを持つことでも話題となっており、日本では無縁と思われるこれら機能について、アメリカでは意外と「実生活で役に立つ」場面に遭遇したりするのかもしれません。

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参照：Dima Zeniuk, InsideEVs, Ashley St. Clair