| アメリカでは投資対象が豊富にあるため「現金一括で」スーパーカーやハイパーカーを購入する例は少ないようだ |
それにしても注文したスーパーカーやハイパーカーの「保証金」の額がエゲツない
さて、スーパーカーやハイパーカーは非常に高額な存在であり、購入するにはそれなりの資金が必要で、またローンやリースで購入する場合には毎月の支払いが相当額にのぼることになりますが、今回はユーチューバー、スティーブ・ハミルトンが「現在所有している」スーパーカー・ハイパーカーの支払金額について公開しており、その額はなんと月々135,000ドル(現在の為替レートだと2000万円、おそらくは保険やメンテナンス費用は含まず車両のローン支払い金額のみ)。
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アメリカでは1人あたりの新車に対するローン支払い額平均は約11万円
参考までに現在のアメリカにおける1人あたりローン支払い額(新車)は736ドル(約11万円)で、新車購入者6人のうち1人が1,000ドル以上を支払っているというデータがあり、これは数年前から大幅に上昇している水準です。
この上昇の理由は「車両本体価格が高くなったこと」「ローン金利が高くなったこと」にあるかと思われますが、中古車の平均支払額であっても(数年前の新車の毎月支払額と同じ)600ドルに接近しています。
そこで今回のスティーブ・ハミルトンの例を見てみたいと思いますが、現在所有しているスーパーカー・ハイパーカーのうち、毎月ローンを支払っている「一部」は以下のとおり(スーパーカーとはいい難いテスラも含まれているが、パフォーマンス的にはハイパーカーレベルである)。
あるユーチューバーの毎月の支出
- フェラーリ・ラフェラーリ・・・38,691ドル
- パガーニ・ウアイラ・ロードスター・・・31,138ドル
- マクラーレンP1・・・7,079ドル
- マクラーレン675LT・・・6,207ドル
- ランボルギーニ・ウルス・・・4,056ドル
- テスラ・モデルX・・・2,396ドル
- テスラ・モデルX・・・1,658ドル
お金がありそうなのになぜローンでスーパーカーやハイパーカーを購入するのか?
スティーブ・ハミルトンはホイールとタイヤの通販会社「SDホイール」の運営にて財を成し、そこで得たお金でスーパーカーやハイパーカーを購入し、それを広く発信しているユーチューバーですが、これらを購入するのは基本的に「ローン」。
傍から見ると「お金があるのになぜ現金一括で購入しないのか」と思ってしまいますが、それをしないのは「現金を投資に回したいから」だと思われます。
たとえば、1億円のハイパーカーを現金で購入すると「1億円を手放す」ことになりますが、全額ローンで購入すれば1億円を別のことに投資できるようになり、株式なり暗号資産なり不動産に投資することで1億円を増やすことができるわけですね。
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もちろん金利分の数%を超えるリターンがあることが前提ですが(現在アメリカでは新車ローンは5−7%らしい)、それ以上を稼げるのであれば、スーパーカーやハイパーカーをローンで購入するほうが「得策」です。
そしてもう一つの理由としては、スーパーカー・ハイパーカーをローンで購入し現金を残しておけば、その現金を投資に回さないまでも「なにか楽しいことに投じたり、ほかのものを買ったり」でき、この場合はリターンが得られないかもしれませんが、スーパーカーやハイパーカーを一括で購入して現金を失った場合に比較して人生を豊かにすることが可能です(スーパーカーやハイパーカーをローンで購入する際、一定の頭金を入れておけば、途中で売却してもマイナスにならず、むしろ売却益が出ることもある)。
なお、スティーブ・ハミルトンは「最近は金利が高いので新車の購入から遠ざかっている」といいつつも、ブガッティ・シロン・スーパースポーツ、リマック・ネヴェーラ、ケーニグセグ・ジェスコ / ジェメラ、ヘネシー・ヴェノム F5レボリューション、パガーニ・ユートピア、テスラ・ロードスターなどのハイパーカーの納車を待っており、これらだけで約9億6000万円の保証金を支払ったことについても明かしています(これらが納車されると、毎月の支払額がとんでもないことになりそうだ)。
スーパーカー・ハイパーカーのローン支払いについて語る動画はこちら
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