究極のカモフラージュウォッチ「ゼニス デファイ エクストリーム ミラー」登場。何から何まで鏡面仕上げ、周囲の景色を映し込み完全に風景と同化しそう

｜　まさに光学迷彩をまとう腕時計だと言えるかもしれない　｜

おそらくはポリッシュに手間がかかるものと思われ、デファイ エクストリーム ミラーはやや高めの設定に

さて、ゼニスが人気シリーズ「デファイ」に新作として”エクストリーム ミラー（3,333,000円）”を追加。

ちなみにこのデファイには「エクストリーム カーボン」「エクストリーム グレイシャー」といった感じで「エクストリーム」と名がつくモデルがいくつかラインナップされていますが、このエクストリーム ミラーほど”エクストリーム”の名が似合うモデルはないかもしれません。

ゼニス デファイ エクストリーム ミラーは文字通りの「ミラー」だった

このデファイ エクストリーム ミラー最大の特徴はなんといっても文字通りの「ミラー」フィニッシュにあり、まさに鏡のごとく磨き上げられたケースやブレスレット、そして文字盤がこの腕時計に排他性を持たせています。

なお、素材はステンレススティールですが、ここまで全体を磨ききった腕時計はほかに記憶がなく、実機はおそらくとんでもなくインパクトがあるのだと思われます（ステンレススティールケース採用モデルとしてはかなり高価であるが、おそらくはこのポリッシュにかかる手間がそのコストを押し上げているものと思われる）。

ゼニスはこのデファイ エクストリーム ミラーをして「未来的」「時空を超える」と表現しており、実際のところ”この世のものとは思えないほどの”美しさを持っていて、実際に身につけるとどんな感じなんだろうな、と気になってしまいますね（腕時計全体を見せたいような気もするが、袖口からチラリと見えたほうが印象が強いかもしれない）。

ただ、こういったミラーポリッシュにはいくつか問題があり、最も大きなものは「指紋がついて目立つ」というもの。

そしてもうひとつは「容易に傷が入ってしまい、そこからポリッシュをまたかけると表面の平滑さが失われてしまう」ということが懸念され、これらが原因となって「フルポリッシュ」フィニッシュを持つ腕時計が少ないのかもしれません。

なお、少し前まではシャネルJ12にもミラーフィニッシュ（ただしこちらはセラミック製であり、ダーククロームっぽい質感だった）を採用したモデルがあり、しかしこれは現在のラインナップからは姿を消してしまっているので、なんらかの問題があったのかもしれません（シャネルの腕時計に関しては、アルミニウムどうしが接触してすぐに削れてしまうブレスレットを持つ腕時計など、いくつか問題がある製品が存在した）。

話をこのゼニス デファイ エクストリーム ミラーに戻すと、採用されるムーブメントはもちろんあの名機であるエル・プリメロ21。

巻き上げローターはゼニスのシンボルである「星」をかたどったものとなっており、スケルトンバックからはそのローターを、そしてスケルトン文字盤からもそのメカニズムを見ることが可能です（文字盤には一枚サファイアクリスタルが挿入されており、そこに描かれた「ZENITH」ほかの文字が鏡面を採用する文字盤に反射するという仕掛けを持っている）。

おそらく時間を読み取るのは「困難」かもしれませんが、これほど所有する満足感が感じられる腕時計もめずらしいかもしれませんね。

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参照：ZENITH