| 加えてシステム合計出力300馬力オーバー、対抗ピストンブレーキ装備などアップグレードも多数 |
東京都在住であれば都の補助金とあわせてハイブリッドとの差はぐっと小さくなるが
さて、トヨタがPHEVバージョンのクラウンスポーツを発表。
グレード名は(ハイブリッドモデルの”Z”に対し)RS、そして価格はハイブリッドモデルの590万円に比較して765万円と大幅にアップしています。
なお、これまでトヨタにおける「ハイブリッドとPHEV」の価格差はおよそ100万円くらいであったので(おそらくは国と東京都のEV現在の合計額にあわせたのだと思われる)、クラウンスポーツについても「100万円くらいのアップになるだろう」と考えていたところ、予想を遥かに超える価格差となっており、ちょっと驚いている次第です。
トヨタ・クラウンスポーツPHEVはこんなクルマ
そこでこのクラウンスポーツPHEV「RS」のパワートレインから見てみると、「2.5リッターエンジン+フロントモーター+リアモーター」という構成はハイブリッドモデル(Z)同様。
ただしガソリンエンジンの出力が186馬力から177馬力へとダウンし、そのかわりフロントエレクトリックモーターの出力が120馬力から182馬力へと増強されています(モーター形式そのものも異なる)。
トランスミッションも同じく電気式無段変速機を採用するものの減速比が変更されており、しかしリアモーターの出力は両者とも同じく54馬力(クラウンスポーツRSのシステム合計出力は306PSに達する)。
ただしバッテリーは5Ahのニッケル水素から51Ahのリチウムイオンへと大幅にアップグレードがなされ、これによって満充電だと(エレクトリックモーターのみで)90km、ハイブリッド燃費は20.3km/L、ガソリンタンク(55L)を満タンにして満充電を行えば航続距離は1,200kmにまで伸長されます。
そのほかの(ハイブリッドモデルとの)相違はホイールがマットブラックとなること(クラウンスポーツZはグロスブラック)、そしてブレーキに対抗ピストン&レッドキャリパーを採用すること。
インテリアだとスポーツシートが採用されたり、アクセントカラーとしてセンシュアルレッドを選択できるようになったり、オーナメントがピアノブラックになったり、ステアリングホイールのステッチがかがり縫いになったりという専用装備も(一部はクラウン・クロスオーバー”マットメタル”と共通の仕様を持つようだ)。
そのほか、PHEVならではの充電に関する装備や機能(充電タイマーなど)が付与されるものの、(もちろんプラグインということを除くと)おおよそはハイブリッドバージョンのクラウンと共通する仕様を持っているようですね。
なお、目標月販販売台数は300台なのでクラウンスポーツ・ハイブリッドの半分以下ということになり、当然ながら生産台数が少なく入手難易度が非常に高いクルマとなるのかもしれません。
現時点ではデリバリー開始時期についてアナウンスがなされておらず、よって「納車までどれくらい待つのか」も不明です。
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参照:TOYOTA