| 当時、ランボルギーニとドナルド・トランプは特別な関係にあった |
車両にはドナルド・トランプの名が刻まれたバッジも付与される
さて、ドナルド・トランプ元大統領が所有していたランボルギーニ・ディアブロVTロードスターがバレットジャクソン主催のオークションへと登場予定。
このディアブロVTロードスターは米国向けとして1997年から1999年の間に132台が生産されたうちの1台であり、ドナルド・トランプ元大統領が新車で注文したもので、2002年まで所有し、実際に運転していた、と紹介されています。
ドナルド・トランプ元大統領はこのランボルギーニ・ディアブロVTロードスターを「カスタム」オーダー
なお、ドナルド・トランプ元大統領はネクタイが「長すぎる」以外にクルマ好きとしても知られており、これまでにもランボルギーニやフェラーリ、ロールス・ロイスなど様々なクルマがオークションに出品されてきたほか、大統領在任時代には大統領専用車「ビースト」にてデイトナ500を走ったことも。
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ドナルド・トランプ元大統領はもともとビジネスマンとして名を馳せた人物で、とくに不動産を中心として大きな富を築いたこと、エンパイア・ステート・ビルの所有権の半分を手に入れたことなどで米国では非常に高い知名度を誇っており、1996年には「はるかなる夢 ニューヨーク物語」に出演したり、その前の1992年の「ホーム・アローン2」にはカメオ出演したことも(その後もたくさん出演作がある)。
いわば「セレブ」の先駆け的人物であったとも考えることができますが、それだけに当時ランボルギーニがプロモーションを目的としドナルド・トランプ元大統領にディアブロを貸し出していた時期があったといい、よって同氏とランボルギーニとの関係性は「かなり強固」であったと考えられます。
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そういった経緯もあり、ドナルド・トランプ元大統領はランボルギーニから「特別仕様にてディアブロを注文することを許された」と伝えられていますが、ランボルギーニから提供を受けていたディアブロがあるにもかかわらず、別途自分用の個体を注文するということは、それだけディアブロを気に入っていたのかもしれません。
ドナルド・トランプ元大統領のランボルギーニ・ディアブロVTロードスターはこんな仕様を持っている
なお、当時(1997年)ディアブロVTロードスターにはこのブルー・ルマンの設定がなく、しかしドナルド・トランプ元大統領は特別にこのカラーをオーダーし、かくして「世界に一台しかない」ブルー・ルマンのディアブロ・ロードスターが誕生したわけですね。
ちなみにこのブルー・ルマンはぼくが以前に乗っていたランボルギーニ・ウラカンEVO RWDと同じカラーです(160万円のオプションだった)。
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そして「トランプ仕様」の証明として車体にはドナルド・トランプ 1997 ディアブロ」のバッジ付き(もうちょっと立派なものであっても良かったと思う)。
ドア下部にはUS仕様を示すプレート。
インテリアはブラックにアイボリーという仕様です。
搭載されるエンジンは5.7リッターV12、トランスミッションは5速マニュアル、駆動方式は4WD。
このエンジンは7,000回転にて492馬力を発生しますが、この「VT」は前後トルクスプリット4WD「ビスカス トラクション」を表しており、オンデマンドにて前輪へとトルクを配分します。
ちなみにサイドウインドウの上部エッジは「刃物のように」傾斜がつけられていて、これはランボルギーニのV12ロードスターにおけるひとつの伝統です。
出品に際してはマニュアルや各種書類、ツールバッグ2個、カーカバーが含まれ、注意点として「メーターの表示する走行距離と実際の走行距離に差異がある」ことが記されています。
このランボルギーニ・ディアブロは「世界に一台の仕様」ということに加えてドナルド・トランプ元大統領の所有、そしてその発注の経緯などユニークなストーリーを持っており、その価値は非常に高いと考えていいのかもしれません。
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