日本での「盗難車ランキング」発表、ワースト1 は安定のランドクルーザーなるもアルファードの盗難が急増、上位10台の構成比も上昇して56％に

｜　盗難されるクルマの価格帯も年々上昇、高級車に人気が集中　｜

おそらくその多くは輸出に回されているものと思われるが

さて、一般社団法人日本損害保険協会が「自動車盗難車種別ランキング」を公開。

今回の調査で25回目を迎えますが、2023年通年ではトヨタ・ランドクルーザーが3年連続でワースト1という結果となっており、ワースト1からワースト9まではすべてトヨタもしくはレクサスにて占められています（10位にはこの3年ではじめてトヨタ/レクサス以外としてメルセデス・ベンツが入った）。

なお、盗難される時間帯は22時～翌朝9時が多いといい、これは2022年に比較しても割合が増加しているのだそう。

2023年、もっとも盗まれたクルマのランキングはこうなっている

そしてこちらが2023年にもっとも盗まれたクルマのランキングですが、比率ではアルファードが増加していて（6.9％から14.0％へ）、トヨタ・クラウンが順位を上げ、昨年にはランク外だったトヨタ・ハリアーがランクイン。

一方、昨年ランキングされていたアクアそしてC-HRが姿を消し、全体的に「盗まれるクルマが高価格帯に移行している」傾向も見て取れます。

そしてワースト10が占める比率も年々上昇しており、この10モデルにて盗難車全体の55.7％を占めていて、こういったところにも「人気/不人気の偏り」が生じているようですね。

なお、10位の「メルセデス・ベンツ」については車種不明ではあるものの、ランキング全体を見るに、GLSやGクラスといった高級SUVがその多くを占めるのかもしれません。

最近では「軽トラ」の盗難も多発

なお、この一般社団法人日本損害保険協会のほか、警察庁も盗難車ランキングを発表しており、そちらのランキングだと6位はキャリィ、7位はハイゼット（つまり軽トラ）なのだそう。

軽トラは日本独自のセグメントでもあり、他の国や地域では入手が非常に難しいものの、私有地やテーマパークでの作業・移動用、都市部でのフードデリバリーなどアメリカにてその人気が急騰しているといい、その影響がここに現れている可能性もありそうですね。

そして気になるのはこれら盗難車の「行方」ですが、（様々な報道を見る限り）やはり海外に不正輸出される場合が多いのだとも考えられ、となると日本の税関でのいっそうの対応強化が望まれます。

あわせて読みたい、盗難車関連投稿

参照：一般社団法人日本損害保険協会, ANNnewsCH