ドゥカティが「モンスター・セナ」を25,000ドル、341台のみ限定にて販売開始。1990年に始まったセナとドゥカティの関係とは

Image：Ducati

｜　意外かもしれないが、アイルトン・セナはドゥカティの愛好家でもあった　｜

正直、このモンスター・セナの25,000ドルという価格は破格としか思えない

さて、レーシングレジェンドたるアイルトン・セナは30年前に亡くなりましたが、彼の伝説は成長を続けており、常に何らかの形でその追悼がなされています。

そして最新のトリビュートはドゥカティによってなされ、今回ドゥカティはアイルトン・セナに敬意を表した特別版モンスター、「ドゥカティ・モンスター・セナ」を発表することに。

「ドカティとアイルトン・セナ」というといまひとつ接点がないように思えるものの、実は両者には長い歴史があり、当時ドスカティのオーナーだったクラウディオ・カスティリオーニ氏が1990年、アイルトン・セナに851SPを贈ったことからその関係性がスタートしたとされています。

さらにアイルトン・セナは最初のモンスター900オーナーの一人でもあり、1993年のモナコGPにあわせて開催されたガラへと参加するためにこのモンスター900に「タキシードを着て」乗って現れたという有名なエピソードも。

加えてアイルトン・セナはドゥカティとともに916セナ開発のために力をあわせ、これは彼の死の数か月前に発表されています。

参考までに、現在ドゥカティはランボルギーニの所有となっていますが、ランボルギーニの方でもセナとは浅からぬ関係性があることが知られていますね。

ドゥカティ・モンスター・セナはこんなバイク

そこでこのドゥカティ・モンスター・セナを掘り下げてみると、生産台数はわずか341台に限定され、この数字はセナの3回の世界タイトル獲得と41回の優勝に敬意を表したもので、販売価格は25,000ドル（現在の為替レートにて388万円くらい。手に入るのであれば高い買い物ではない）から、そして購入者には真正証明書と保管用のバイクカバーが贈られる、とのこと。

もっとも注目すべきは、アイルトン・セナのヘルメットからインスピレーションを得たカラフルなカラーリング（ブラジル国旗カラー）が施されていることで、イエロー、グリーン、ブルーが効果的に配されています。

通常版モンスターとの差異としては、専用デザインを持つカーボンファイバーサイレンサー、ビレットアルミニウムフットレスト、鍛造アルミニウムホイール、さらにはブルーのロゴ入りシート、限定モデルであることを示すプレート、4.3インチ ディスプレイ用のカスタム起動アニメーションなど。

さらには調整可能なオーリンズ製サスペンション、イエローキャリパーを備えたブレンボ製ブレーキシステムも。

そのほかリチウムイオンバッテリーとカーボンファイバー製マッドガードも装備され、これらのアップグレードによって標準仕様のモンスターよりも4.5 kg軽く仕上がっているようですね。

一方で搭載されるエンジン（テスタストレッサ 2気筒）に変更はなく、出力は11馬力だとアナウンスされています。

He’s got 3 F1 World Championships, 41 victories in F1 races, and was one of the first owners of a Ducati Monster. Who do you think inspired the new Monster Senna?
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— Ducati (@DucatiMotor) May 16, 2024

ドゥカティ・モンスター「セナ」を紹介する動画はこちら

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参照：Ducati