ホンダがアイルトン・セナに寄贈し、実際にセナによって運転されていたNSXが中古市場に登場。お値段9620万円、しかしこの価格でも「高い」とは言えないかも

｜　「セナ」のネームバリュー、今後の高騰を考慮すると、余裕があればぜひ仕込んでおいたほうがいい物件である　｜

さらには数々の書類によって「セナの所有」が証明されている

さて、アイルトン・セナが個人的に所有していたとされるホンダNSXが中古市場に登場。

ホンダNSX開発当時、アイルトン・セナは（ホンダエンジンを採用する）マクラーレンF1チームに在籍しており、その関係から初代NSXの開発に携わったのは有名な話。

開発段階においては実際にハンドリングのテストを行い、ホンダへとフィードバックを与えたと言われていますが、ホンダはこの謝礼として数台のNSXを贈ったと伝えられています。

今回売りに出されているのはそのうちの1台ということになりますが、もちろんその価格は安くはなく、50万ポンド（現在の為替レートだと9620万円くらい）という設定です。

それでも「アイルトン・セナ」の名を考慮すれば高くはない

なお、この9620万円という価格は同年式（1991年式）のNSXの、しかも低走行車の価格よりもずっと効果ではあるものの、「音速の貴公子」たるアイルトン・セナの名を考慮するとお買い得であるのかもしれません（アイルトン・セナがドライブしたF1マシンはいずれも非常に高額にて取引されており、そのネームバリューは絶大である）。

このNSXを販売している英国オートトレーダーによれば、この車両は当時アイルトン・セナが個人で使用するためにポルトガルへと輸送されたもので、その後に現在の所有者であるロバート・マクファーガン氏が入手したとのこと。

同氏によれば「2013年にポルトガルのアルガルヴェ地方へと旅行した際に初めてこの車を購入し、それ以来ずっと所有し続け、イーストサセックス州の私の敷地内にて保管しています。このアイルトン・セナの赤いNSXは、当時パートナーシップ関係にあったホンダから贈られたもので、セナは頻繁に使用しており、ポルトガル滞在中にはNSXと一緒に過ごしていた写真も撮られています」。

販売元の情報によれば、現在の走行距離は39,100マイル（約62,925km）、画像を見る限りは「程度良好」。

なお、8月後半にシルバーストン・サーキットにて開催される「アイルトン・セナに関する展示会」へと出展されるそうなので、まず間違いなく「由緒正しい、アイルトン・セナが所有していた」NSXなのは間違いなさそう。

さらにはホンダがアイルトン・セナにこのNSXを寄贈することを示す書類も付属しており、その価値はやはり「かなり高い」と考えて良いかと思います。

アイルトン・セナが所有していたホンダNSXを紹介する動画はこちら

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参照：AutoTrader