| 一瞬「まさか」とは思ったが、アストンマーティンにとっては意外と「理にかなった」選択かもしれない |
おそらくは「アストンマーティンにしかできない方法で」それを実現するつもりだと思われる
さて、アストンマーティンは現在「F1、超高級、ハイパフォーマンス」を主な軸としてラインアップのリブートを図っていますが、人気のSUV、「DBX」とは別にタフなオフローダーを計画しているとのウワサ。
そして信じられないことに、アストンマーティンはこのSUVのインスピレーション元としてランボルギーニ LM002を掲げ、さらにこの計画を「プロジェクト・ランボー」と呼んでいる、とのこと。
なぜ「ランボー」?
あまり日本ではそう呼ばれることがないものの、欧米とくにアメリカだと、ランボルギーニLM002は「ランボー・ランボ(Rambo Lambo)」として親しまれており、それはこのLM002(1986年発売)が映画「ランボー(1982年)」で一躍有名になったシルベスター・スタローンの愛車として知られていたから。
そして実際に報道の通り、アストンマーティンがこの新型車の計画に「プロジェクト・ランボー」と名付けているのだとすれば、本当にアストンマーティンは「LM002のようなクルマを作ろうとしている」と考えることもでき、これはかなり意外な事実です。
というのも上述の通り、アストンマーティンは「超高級」を目指しているためで、その方向性とランボルギーニLM002の持つイメージが合致しないためですが、しかしながらLM002もまた「フルレザー内装で登場し」、当時の(無骨でシンプルなだけであった)オフローダーの概念を崩した”世界初の”高級SUVでもあるので、意外や整合性は取れているのかもしれません。
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アストンマーティン版「ランボー・ランボ」はとんでもない怪物に?
なお、アストンマーティンはDBXのラインアップを変更してエントリーグレードを廃止し、ハイパフォーマンスな「707」のみに絞っていますが、それでも「ランボルギーニ・ウルスSE」「フェラーリ・プロサングエ」「ロールス・ロイス・カリナン」に対抗する必要があると考えている可能性があり、よってこのプロジェクト・ランボーには同社の持つV12ツインターボを搭載してくる可能性も考えられます。
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そうすることでフェラーリ・プロサングエ、そしてロールス・ロイス・カリナンへと対抗すること、そしてDBXとの棲み分けを行うことが可能となるわけですが、報道によると「優れたオフロード能力とスーパーカー並のオンロードでのパフォーマンス」を兼ね備えるといい、独占性を保証するため生産が2,500台に限定されるとも。
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もちろんインテリアはアストンマーティンらしく「贅の限りを尽くした」ものになると考えられ、しかし諸々のウワサや現在のアストンマーティンの状況、そして客層を考えるならば「V12エンジンを搭載した超高級な2,500台のみの限定SUV」は非常に魅力的に聞こえるように思われ、さらにはメルセデス・ベンツGクラスやレンジローバー、ベントレー・ベンテイガ、ロールス・ロイス・カリナン、フェラーリ・プロサングエ、ランボルギーニ・ウルスなど「ありとあらゆるSUV」が持つ悪路走破性、オンロードでの走行性能、さらには快適性やラグジュアリーという点を上回ることができるのは今のアストンマーティンをおいて他にないのかもしれません。
そしてこのプロジェクト・ランボーにつき、もし「電動化なし」のV12エンジン搭載となれば、それはそれでコレクション価値も急激に上がることとなり、世界中の富裕層が黙ってないだろう、とも考えています。
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参照:Autocar