Image:Singer Vehicle Design
| このシンガー・ポルシェ911は「シンガーらしくない」仕様を持っている |
とくにインテリアに「編み込みレザー」を使用しない例は珍しい
さて、ポルシェ911レストモッドの雄、シンガー・ヴィークル・デザインがそのレトロライン最新作を公開(珍しくなんとか”コミッション”という命名がなされていない)。
ボディカラーはパステルイエロー、インテリアはブラックにペピータという非常にポルシェらしい仕様を持っており、シンガー・ヴィークル・デザイン得意の編み込みレザーを使用しないという「珍しい」部類かもしれません。
-
ポルシェが歴史的遺産として重用するペピータ(千鳥格子)。いつからポルシェはこれを採用し、今までどういった経緯を経てどう進化したのか
| 近年のポルシェの「ヘリテージ」志向と相まって大きな注目を浴びているのがこのペピータである | ポルシェは最初の市販モデル、356の時代からこのペピータを使用していた さて、ここ最近ポルシェが積極採 ...
続きを見る
パステルイエローのポルシェ911レストモッドはこんな仕様を持っている
そこでこのポルシェ911を見てみると、シンガー・ヴィークル・デザインらしい「フロントフード中央の給油口」や砲弾型ドアミラー、そしてワイドフェンダーを持つものの・・・。
前後バンパーやサイドにはゴーストストライプが入らず、かつ「PORSCHE」文字も見られないというシンプルな仕様ですね。
”ツーリング”スペックのコンフォートシートが選択され、シート中央にドアインナーパネルは”ペピータ”。
このペピータ(千鳥格子)はポルシェが356時代にオプションとして導入し、その後911でも選択できるようになった仕様です(現存する「最古」のポルシェ911=シャシーナンバー57のシートにもこれが使用されている)。
そして現代のポルシェにおいてもこのペピータを選択可能ですが、当時と同じ柄を採用しつつも、耐久性の向上を目的に使用する素材が若干変更されているのだそう。
リアシートも「ペピータ」、そしてフロアカーペットは「チャコール」だと紹介されていますが、このチャコール仕様のカーペットもまたシンガー製ポルシェ911ではあまり見られないものだと思います。
そしてこのパステルイエローはアクセントとして控えめに用いられ・・・。
タコメーターのダイヤルにもパステルイエロー(ほかのメーター盤面はブラック)。
ダッシュボードにもパステルイエローが用いられ、これもやはり「編み込みレザーではない」ようですね。
合わせて読みたい、シンガー・ヴィークル・デザイン関連投稿
-
シンガーが珍しい「ネイビー」のポルシェ911レストモッドを公開。インテリアもブルー基調のレザーとヌバック、メーター類とボディサイドの「PORSCHE」文字はアイボリー
Image:Singer Vehicle Design | そろそろシンガー・ヴィークル・デザインによるポルシェ911レストモッド「レトロライン」も生産終了に近づきそう | それにしても、よくぞここま ...
続きを見る
-
シンガーがポルシェ911「レトロライン」最新作を公開。ライトイエローにゴーストストライプ、PORSCHE文字「ナシ」というシンプル仕様
Image:Singer Vehicle Design | 一方でセンターフューエルフィラーキャップなど「シンガーの定番」を備えている | インテリアもシンプル、しかしツボをおさえた仕様に さて、ポル ...
続きを見る
-
ポルシェのレストモッド始祖、シンガーはポルシェとこれまでにも何度も訴訟沙汰となっていた。なぜ両者は度重なる「訴訟と仲直り」を繰り返してきたのか
Image:Singer Vehicle Design | 簡単に言えば、両者は「お互いを必要としている」からである | それでもシンガー・ヴィークル・デザインはときに「行き過ぎて」しまうことも さて ...
続きを見る