シンガーが「ポルシェ930ターボの50周年」を祝いクーペ、カブリオレに加え「タルガ」「スラントノーズ」を投入。スラントノーズは25台のみの限定モデル

Image：Singer Vehicle Design

｜　現役時代からポルシェ930ターボ「スラントノーズ（フラットノーズ）」は特別な存在であったが　｜

残念ながらこの「ターボスタディ」クーペそしてスラントノーズはすべての生産枠が埋まっている

さて、ポルシェ911のレストモッドにおいては「元祖」ともいえるシンガー・ヴィークル・デザインですが、すでに「初代911へと回帰させる」バックデートスタイルの受注を終了させており、現在注力しているのは「930ターボスタイル」へのレストモッド、”ターボスタディ”。

なお、レトロラインのレストモッドを終了させたのは「シンガー・ヴィークル・デザインが考える一定の生産台数に達したから」で、それを考慮するならば930ターボスタイルのレストモッドもどこかの段階で受注が打ち切られることになるのかもしれません。

シンガー・ヴィークル・デザインはモントレー カー ウィークにて「タルガ、カブリオレ、スラントノーズ クーペ 」930ターボを展示

そこで先週よりシンガー・ヴィークル・デザインが自社の公式Facebookページ上で行っているのが新しい930ターボ系レストモッド「ターボスタディ」ニューバージョンのティーザーキャンペーン。

これまでシンガー・ヴィークル・デザインは通常のヘッドライトを持つ911クーペ / カブリオレ、そして934をイメージしたDLSターボを発表していましたが、今回開催されるモントレー・カーウィークではこれらに「タルガ」そして「スラントノーズ」を加えた展示を行うこととなるもよう。

なお、一説によればクーペそして通常ヘッドライトを持つターボスタディは70台、スラントノーズ（クーペ）は25台のみが生産されるといい、それらすべての「枠」は埋まっている、とも。※タルガとカブリオレの生産台数は不明である

ちなみに一連のターボスタディのベースは「930ターボ」ではなく「964世代の911」で、搭載されるのは3.8リッター”メツガー・エンジン”。

駆動輪は（現時点のプレスリリースでは）後輪駆動のみがアナウンスされており、トランスミッションは6速マニュアルのみ。

ボディパネルはレトロライン同様にすべてカーボンファイバー、そして各ディティールは（ワイドフェンダーなど）オリジナルの930ターボを強く意識しつつも前後バンパーの蛇腹そしてストーンガード等が新しく解釈された意匠へと変更されています。

もちろん930ターボの大きな特徴である「ホエールテール」リアウイングも健在ですが、スラントノーズクーペのリアウィングのみが「さらに大きく」デザインされており、このモデルがいかに特別であるかを物語っているようですね。

「オリジナルのポルシェ911 ターボは50年前に発売されました。それ以来、このクルマはポスター チャイルド、アウトバーンのヒーロー、レースの勝者であり、世界中のドライバーや愛好家に愛されてきました。私たちは、この道路とトラックの象徴をオーナーと共同で祝い、ターボチャージャー付き911の誕生日をお祝いできることを嬉しく思います。」

シンガー・ヴィークル・デザイン 創設者兼会長　ロブ・ディッキンソン

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参照：Singer Vehicle Design