| フロントバンパー内には「縦ルーバー」が見え、これは新世代ポルシェの特徴となりそうだ |
そして「横長ヘッドライト」は電動化モデルのデザイン的特徴でもある
さて、ポルシェは718ボクスター / ケイマンをサイバーセキュリティ法の影響にて製造と販売を終了させ、2025年に後継モデルである「完全電動版」である新型モデルへとスイッチさせる予定となっていますが、ここしばらく高い頻度で目撃されているのがこの「ボクスターEV」。
ポルシェは無事に911のハイブリッドバージョンを登場させており、この次は911ターボそしてGT3のフェイスリフトが控えていますが、やはり「完全新設計モデル」として大きな期待がかかるのがこのボクスターEVです。
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さよなら718ケイマン / ボクスター・・・。ポルシェが2025年10月に現行(982)モデルの生産を終了させ、以降は完全電動モデルに置き換えるもよう
| かつて、ポルシェはガソリン版718 ボクスター / ケイマンとピュアエレクトリック版718とを「併売」するとコメントしていたが | さまざまなビジネス上の観点によって変更が決定されたものと思われる ...
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ポルシェにとってボクスターEVは大きな「試金石」となる
なお、ポルシェは「タイカン」「マカンEV」といったピュアエレクトリックカーを発売しているものの、それらはいずれも4ドアであり、2ドアスポーツカーのEVはこの「718ボクスターEV」が初(ポルシェは2ドアスポーツには3桁の数字を、4ドアには名前を付与することでそれらの区別を行っている)。
よってこのボクスターEVは「スポーツカーメーカーのポルシェにとって」非常に大きな意味を持ち、ポルシェこの完全電動ロードスターによって、何を提供できるかを証明しなくてはならないわけですね。
そのためこの718ボクスターEVは未来に向けた大きな一歩であり、ニュルブルクリンクはそのハンドリング、スピード、耐久性における究極の試験場となるわけですが、動画では印象的なパフォーマンス、さらには洗練された電動パワートレインならではの挙動を見せています。
公式な仕様はまだ公開されていないものの、718ボクスターEV は、おそらく内燃機関の先代モデルに匹敵する(あるいはそれを凌駕する)ほどのパワーを発揮すると予想され、この電動パワートレインはポルシェが得意とする「瞬時のトルク、加速、コーナリング、全体的なドライビングダイナミクスの向上」を高いレベルで実現できるものと期待されています。
そういった718シリーズののスピリットを維持しつつ、ほぼ無音での動作や環境に優しいフットプリントなど、電動パワーのメリットが加わったドライビング エクスペリエンスを実現する可能性を持つのがこの電動版718ボクスターではありますが、ポルシェが「ニュルブルクリンクでテストを行っている」ということは、たとえEVであっても「ポルシェのスポーツモデルがブランドの伝説的な精度を維持しながら、激しい運転にも対応できる」ことを示唆しており、今後開発が進むにつれ、より多くの詳細が明らかになるものと思われ、ポルシェ718ボクスターEVがエレクトリックスポーツカーセグメントのメインプレーヤーとしての地位を確立することを確認できるものと思われます。
ポルシェ718ボクスター「EV」がニュルブルクリンクにてテストする動画はこちら
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参照:DPCcars(YouTube)