| アストンマーティンはフェラーリ、トヨタ同様に「自前の」シャシーでル・マン似挑む |
どこまでその競争力を発揮できるかに注目が集まる
さて、アストンマーティンのル・マン24時間レース参戦用レーシングカー、ヴァルキリーLMHが(今年初めのシルバーストンでのデビューに続き)デイトナインターナショナルスピードウェイにてテスト走行を行う姿が目撃されその姿が動画に収められることに。
アストンマーティンは来年、IMSAおよび世界耐久選手権(WEC)への参戦を予定しており、ここで戦うチャレンジャー、ヴァルキリーLMHは「フェラーリ499P、ポルシェ963、トヨタGR010ハイブリッド、キャデラックVシリーズ.R、BMW MハイブリッドV8」ら並んでハイパーカークラスで競い合う予定です。
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レーシングナンバーは「007」。アストンマーティンがかつて撤回したヴァルキリーでのル・マン参戦を再び表明、2025年から復帰するとアナウンス
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アストンマーティンは急速にモータースポーツとの距離を短縮
なお、アストンマーティンは一時期財政難によってモータースポーツ計画を縮小するものの、現ローレンス・ストロール氏の管理下へと移ったのちはF1はじめモータースポーツとの関係性を強めており、F1での(一時の)好調やセーフティカーとしての参戦もあり、急速にモータースポーツ色を強めています。
その結果として販売台数が伸びた上、人気カラーが(007映画でお馴染みの)シルバー系から(モータースポーツ参戦時に使用する)グリーン系へとシフトしたほどですが、アストンマーティンはここぞとばかりにその勢いを増し、(かつて計画し、しかしその後凍結されていた)「ル・マン24時間レースへの参戦」がついに実現することとなるものの、上述のようなライバルたちの中でどれだけの競争力を発揮できるのかは未知数です。
参戦に際しては「LMDh」規定に則ったシャシーではなく「自前の」車体を使用することになると思われ、つまりはフェラーリ499Pやトヨタ GR010ハイブリッドと同様となりますが、ヴァルキリーLMHで特筆すべきは「グリッド上で唯一のV12エンジン搭載車」となるであろうこと。
そしてここで優れた成績をあげることができれば、アストンマーティンは自社のV12エンジン搭載モデル(市販車)の価値を大きく向上させることができ、その意味でもアストンマーティンがここにかける意気込みは「半端ではない」のかもしれません。
最近の動画では、V12エンジンの迫力ある音が鮮明に捉えられており、ル・マン24時間レースにおいて”ミュルザンヌ・ストレートを駆け抜ける”ヴァルキリーLMHの姿とその音を想像することができる内容となっています。
アストンマーティン・ヴァルキリーLMHがデイトナを走り抜ける動画はこちら
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参照:Lanky Turtle(Youtube)