そんなに売れてないのかレクサスRZ・・・。北米にて過去最大級の値下げ（100万円超）が行われ、廉価グレードの設定によってトヨタbZ4Xよりも安いクルマになってしまう

｜　たしかに発売以降さまざまなキャンペーンの実施や値下げ対応が行われてきたが　｜

「割高さ」に加え、最新のEVに比較して航続距離が短いことも不利に働いていると思われる

さて、レクサスの北米法人が2025年モデルのプライスリストを発表し、現時点では唯一の電気自動車（EV）であるRZの価格を大幅に引き下げ、さらにはエントリーモデルを追加したことで「トヨタbZ4Xよりも安くなった」として話題に。

具体的には、新しく設定された「RZ 300e FWDの新しいスタンダードグレード」の価格が43,975ドルからスタートし、（2024年モデルではありますが）トヨタbZ4X XLEの44,465ドルよりも安価に購入できる設定となっていています。

レクサスRZ、トヨタbZ4Xは基本的に同じクルマではあるが

なお、これら両者とも基本的に同じクルマであり、どちらもe-TNGAプラットフォームを使用してフロントアクスルに搭載されたエレクトリックモーターをもって前輪を駆動しますが（出力も同じ、しかしレクサスRXのほうがやや航続距離が長い）、レクサスはプレミアムブランドであり、より高級な内外装、そして優れた快適性や静粛性を持つことを考慮すると「この価格差（逆転現象）は正直に言って”かなりの驚き”。

しかしトヨタではまだ2025年モデルの価格発表を行っていないため、おそらくはbZ4Xの価格について大きな引き下げを行い、これによって逆転現象をさらに逆転し正常化させるものと思われます。

参考までに、レクサスは2025年モデルのRXについて、既存グレードでは7,000ドルもの大幅値下げを行い、これによってRZ 300e Premium FWDでは以前の価格55,175ドルから48,175ドルへ、RZ 450e Luxury AWDでは2024年モデルの65,605ドルから58,605ドルへ。

そして新しく追加されたRZ 300e FWDでは43,975ドル、こちらも新設されたRZ 450e AWDでは48,675ドルという設定がなされ、全体的に強く「お買い得感」を押し出してきたようですね。

Image：LEXUS

もう一つ参考までに、レクサスが唯一のEVであるRZの価格を引き下げたのはこれが初めてではなく、2024年にはRZ 300eの導入とともに価格を劇的に引き下げ、既存グレードでも数百ドルの値下げが行われており、さらには「リース」に限ってではあるものの、そのコストをぐっと引き下げたことも。

ちなみにですが、2024年9月時点でレクサスはRZを8,381台販売しているものの、9月だけを見ると523台しか売れておらず、これらの数字は2023年と比べて（値下げと新グレード投入のためか）改善されているとはいえ、依然として需要は少ないということがわかります。

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