Image:吉利汽車(Geely)
| 中国の自動車メーカーはクルマの捉え方が根本から(日米欧の自動車メーカーとは)異なる |
おそらくは”命を乗せて走る”自動車というよりは「玩具」「家電」のようなノリなのであろう
さて、ボルボやロータスを有する吉利汽車からニューモデル「カウボーイ(中国名:牛仔)」が発表。
これは同社の「アイコン」をベースとしてオフローダーっぽく仕立て上げたクルマですが、2024年広州自動車ショーで発表され、95,950元から(現在の為替レートにて約205万円)というお求めやすい価格にて話題となっています。
なお、中国では「先進的で高級、かつ洗練されたサルーン」が定番的な人気を誇る一方、アウトドア熱の高まりによってオフローダーへの7注目が集まっているといい、このブームが加熱すると欧米の自動車メーカーも中国向けとして「アウトドアテイスト満載な」クルマを投入することとなるのかもしれませんね。
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吉利汽車(ジーリー)カウボーイはこんなクルマ
そこでこのジーリー・カウボーイを見てみると、冒険的な外観を持つ小型SUVであり、「オフロード」を連想させるアクセサリー(たとえばスキッドガードやアディショナルランプ、サイドボックスなど)が追加されています。
一方、搭載されるエンジンは1.5リッターターボ、駆動方式は前輪駆動(FWD)だというので、あくまでも「ライトな」クロスカントリーといったポジションなのかもしれません。
Image:吉利汽車(Geely)
その他リフトアップされた車高に新しいバンパーとより大きなサイドプロテクション、ホイールアーチ周りに重厚なプラスチック製クラディング、17インチホイールにオールテレインタイヤといった装備も。
ジーリー・カウボーイの寸法は、長さ4,442mm、幅1,860mm、高さ1,770mm、ホイールベースは2,640mmだとアナウンスされており、トヨタ・カローラクロスにも似たサイズで、ボディカラーはスノーホワイト、ジャングルグリーン、ボルケーニックグレー、デザートブラウン(アウトドアっぽい)の4色にて提供されます。
Image:吉利汽車(Geely)
なお、車両後部にはスペアタイヤホルダーがあるように見えますが、実際には湿ったり汚れたアイテムを収納するためのコンパートメントなのだそう。
Image:吉利汽車(Geely)
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参照:吉利汽車(Weibo)