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レクサスRZが北米で苦戦、RXハイブリッド版の1/10も売れず。禁断の値下げに手を出し、リースの場合は140万円もお買い得になるプランが登場

2023/07/12

レクサスRZが北米で苦戦、RXハイブリッド版の1/10も売れず。禁断の値下げに手を出し、リースの場合は140万円もお買い得になるプランが登場

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レクサスのみではなく、EV市場過密によって「売れないEV」もいくつか登場している

さて、レクサスが北米においてピュアエレクトリッククロスオーバー「RZ」の価格を事実上10万ドル(現在の為替レートにて約140万円)値下げしたとして話題に。

こういった「値下げ」ブームはテスラが昨年末に仕掛けたひとつのトレンドですが、テスラの値下げ幅が(これまでの自動車業界的に)常軌を逸した範囲となっていて、そのため他の自動車メーカーもこれに追随しなければならない状況となっています(テスラがあまりに大きく価格を引き下げたので、他のEVがやたら高く見えるようになった)。

テスラ
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レクサスはこれまで値下げには消極的であったが

反面、いくつかの自動車メーカーは「値下げを行わない」という姿勢を貫いており、レクサスもまたそのひとつ(そのうちいくつかの自動車メーカーは翻意して値下げを行っている)。

ただし何もしないとクルマが売れないため、これまでにも小規模かつ単発的なキャンペーンを行っていたものの、6月に米国で販売されたRZはわずか281台のみであり、同様のサイジングを持つレクサスRX(のハイブリッド版)の納車台数である3,018台とは大きく差が開いており、レクサスとしては「もう静観できない」ところまで来たのかもしれません。

Lexus-RZ (2)

レクサスRZは北米では「かなり割高な」EVである

レクサスRZの北米価格は59,650ドル~に設定され(日本だと880万円)、デュアルモーター、全輪駆動セットアップで313馬力を発生し、一回の満充電あたり航続距離は(EPA届け出数値で)最大で220マイル(354km)、かつ20インチホイール装着時には196マイル(315km)。※WLTCだと18インチホイール装着時に534km、20インチホイール装着時に494km

これら数字は多くのライバルに及ばず、さらにレクサスRZを不利にしているのは(アメリカ製ではないので)連邦税額控除対象とならないことで、これによっていっそう割高感が増しているわけですね。

よってレクサスRZは「レクサス好きの顧客のセカンドカーやサードカーでなければ」購入する理由を見出すことが難しいEVのひとつであったわけですが、今回「リースのみ」という条件がつくものの最大で1万ドルの値引きが提示され、かつカリフォルニア州在住であれば+2万ドルの優遇を受けることも可能です(ただしカリフォルニアの優遇はレクサスRZのみが対象というわけではない)。※リースに絞ったのは、あくまでも車両本体価格を維持したかったためだと思われる

Lexus-RZ (3)

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具体的にどれくらい「お得」なのかを計算してみると、値下げ前にレクサスRZをリースする場合、「36カ月で月額789ドル、初期費用は4,999ドル」であったものの、値下げ後であれば「月額が90ドル下がって699ドル」となり、以前に比べるとぐっと割安感が出ています。

ただしそれでも同条件でテスラ・モデルYのリース料より24ドル/月高額となってしまいますが、レクサスRZのラグジュアリー性を考慮すると、その差は「無い」に等しいか、もしくはレクサスRZのほうが有利かもしれません。

今回の値下げでどれくらい販売が好転するのかは予測がつかないものの、もし大きく動くようであれば「やはり価格が販売上のネック」であったと立証されることになり、トヨタは現在推し進めている「製造コストが大きく下がるEV」の発売開始を一刻も早く行わねばならない、ということになりそうですね。

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参照:CARBUZZ

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