毎年恒例、ドイツのチューニングイベント向けとして「チューンドポリスカー」公開。今年の顔はBMW M2、最大限の「合法」カスタムが施される

Image：AC Schnitzer

｜　毎年このキャンペーンのために様々な「チューンド」ポリスカーが製作されている　｜

これらパトカーは「合法にどこまで改造できるのか」を示すひとつのサンプルである

さて、ドイツでは毎年この時期にエッセン・モーターショーが開催され、これはアメリカのSEMA、日本のオートサロンのような「アフターマケットパーツやチューニングカー主体の」ショーという性格を持っています。

そして主催者とチューナーとが毎年タイアップして製作するのが「パトカー仕様のカスタムカー」で、これを製作する意図としては「カスタムカー、チューニングカーといえども法律を守らなければならない」という啓蒙活動である「Tune it! Safe!」を浸透させるため。

このキャンペーンはドイツ連邦デジタル・交通省やドイツ警察によって支援されるとともにスポンサーによって全額が提供され、「安全なチューニング」に注目しつつもドイツの厳格な道路承認規制に準拠した改造がどのように可能であるかを示しているわけですね。※テックアートやABTも参加している

TUNE IT! SAFE! ポリス BMW M2 by ACシュニッツァーはこんなクルマ

そこでACシュニッツァーが仕上げた”チューンド”ポリスカーを見てみると、この車両はエアロダイナミクス、シャシー、パフォーマンスのアップグレードを組み合わせ、目を引くポリスリバリーと点滅（回転）灯を装備しています。

ベースカラーはシルバー、そしてそこへブルーとイエローのリバリーに「POLIZEI」文字、さらには各部に取り付けられたLEDライト、フロントスプリッター、カナード、サイドスカート、ルーフスポイラー、そしてガーニーフラップ付きの大型リアウィングも。

Image：AC Schnitzer

さらにはACシュニッツァー製の鍛造ホイール「AC4」を装着しており、サイズはフロント20 / リア21、そのカラーはテックゴールド。

加えて同社のRS調整式サスペンションが装着され車高は25～35mm落とされています（リバウンドとコンプレッションの調整が可能）。

Image：AC Schnitzer

おまけにACシュニッツァーはこのM2にパフォーマンスアップグレードを施しており、標準の（EU仕様M2の）3.0リットルツインターボ直6エンジンは560馬力 / 650Nmを発生させますが、ACシュニッツァーでは標準仕様から100馬力 / 100Nmへの向上を実現させており、アグレッシブなカーボンファイバー製の四本出しテールパイプを持つバルブ制御エキゾーストシステムも組み込まれることに。

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内装のカスタムは比較的控えめで、”AC Schnitzer”のロゴが刺繍されたヘッドレストや、アルミ製のシフトパドル、ペダル、キーホルダー、そしてiDriveコントローラーにアルミアクセントが施され、しかし（もちろん）警察用の無線や特殊な法執行機器は見当たらず、それはこの車両があくまでデモカーであり、犯罪者を追跡することはないためですが、それでも非常に「クール」としか表現のしようがないクルマだと思います。※帽子やハンドサインといった「演出用小物」が置かれている

Image：AC Schnitzer

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参照：AC Schinitzer