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BMWがフェイスリフト版「新型M2」を発表。20馬力向上してベースモデルのM3と同じ出力へ、ポルシェ/ランボルギーニのボディカラーが選べるように

BMWがフェイスリフト版「新型M2」を発表。20馬力向上してベースモデルのM3と同じ出力へ、ポルシェ/ランボルギーニのボディカラーが選べるように

Image:BMW

| 内外装の変更は大きくないが、細部に至るまで「マニアックな」変更がなされている |

なにより「マニュアル・トランスミッション」が残されたことは嬉しい限りである

さて、BMWがフェイスリフト(LCI)版M2を発表。

M2そのものがまだ新しく、よって改良の範囲は大きくはないもの、注目すべきはパフォーマンスの向上であり、3リッター直6ツインターボの出力は20馬力向上して480馬力に、そしてこれによって0-100km/h加速が0.1秒速くなって4秒フラットへ(6速マニュアル・トランスミッションの場合は4.2秒)。

その他の主な変更点としては車両オペレーティングシステムが「8.5」へとアップグレードしたこと、そしてボディカラーの選択肢が増えたことだとアナウンスされています。

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その出力はベースモデルのM3と同じ数値に

なお、この「480馬力」というのは(コンペティションではない)ベースグレードのM3と同じ数字であり、ピークパワーを発生するのは6,250回転(レブリミットよりも950回転低い)、しかしトルクは「そのまま」で、8速ATを選択した場合のみ「若干」増加しています。

M2は設計がM3よりも新しく、よってサスペンション含めてM3よりも先進性が高いこと、そして車体重量が軽くコンパクトであるという(スポーツカーとしての)アドバンテージを持っており、新型M2は今回の変更によってさらに「Mモデルのベストバイ」という性質を強めていると考えてよく、加えてBMWによれば「アクセル操作に対する反応を再マッピングしてエンジンレスポンスを向上させた」というので、より楽しいクルマに仕上がっているのは間違いないものと思われます。

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新型M2 には、3つのソリッド カラー、7つのメタリック、および 4つのインディビデュアル (一部のフローズン =マット 仕上げを含む) が用意され、ポルシェ純正色のブードゥー・ブルー、ランボルギーニ純正色のグリージョ・テレスト(公式フォトに採用されているカラー)が押し出されているのは興味深いポイントです。

なお、BMWはここ最近、ポルシェ以外にもフェラーリやランボルギーニのボディカラーを選べるようにしていますが、この理由は「BMW、とくにMモデルを選ぶオーナーはフェラーリやランボルギーニ、ポルシェ(のスポーツモデル)を他に所有しているケースが多く、しかしそれらのクルマは日常的に乗る(乗れる)モノではなく、反面BMWのクルマは日常的にドライブでき、それらのスポーツカーに乗れないときの代替として機能することを意図しているから」だと説明されています。

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参考までに、新しいBMW M2で選べるのは「サンパウロ イエロー、ベガス レッド メタリック、ポルティマオ ブルー メタリック、スカイスクレイパー グレー メタリック、フローズン ピュア グレー メタリック、フローズン ポルティマオ ブルー II メタリック、ジャバ グリーン メタリック、ブードゥー ブルー、グリージョ テレスト パール エフェクト メタリック、トワイライト パープル パール エフェクト メタリック」。

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その他外装ではテールパイプ(丸4本)がブラック仕上げとなり、「M」バッジはほかのMモデル同様に”縁取りつき”へ。

ホイールは標準だと「930M」19 インチ/20 インチで、これはブラック仕上げとなるものの、バイカラー(CNC加工)そして新色のシルバーも選択可能です。

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新型BMW M2のインテリアはこう変わった

そして新型M2のインテリアも(エクステリア同様に)若干の変更を受けており、まずは最新のM4およびM3と同様にステアリングホイールはフラットボトムへ。

12時位置にはセンターマークが装備され、グリップともどもレザーにて仕上げられていますが、これらは(オプションにて)アルカンターラへと変更することも可能です。

そのほかBMWカーブド ディスプレイ (12.3インチのドライバー情報ディスプレイと14.9インチのタッチスクリーン) には最新のオペレーティング システム8.5が搭載され、最新バージョンのiDriveでは、エアコン、シート等の調整がタッチ操作になり、キャビン内の物理ボタンが大幅に減ることに(これらのコントロール機能はディスプレイの下部にある専用セクションから簡単にアクセスでき、エアコンの温度であれば音声コントロールを使用して調整することもできる)。

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さらに標準装備のMスポーツシート(ヴェルナスカ レザー)にはレッドのアクセントが付与されて”より”スポーティーな雰囲気となっていますが、さらにレーシーな「M カーボンバケットシート」という選択肢も。※これまでとは異なり、このカーボンシートはパッケージではなく単体で指定できるようになった

内装に用いられるアクセントだと、標準だとM ファイン ブラッシュドアルミニウムとなり、オプションではM カーボンファイバーとアルミニウムロンビクル・アンスラサイトも用意されてています。

このほかのアップデートでは「BMWライブコックピット プロフェッショナルシステム」の改良が挙げられ、最新バージョンだとフロントカメラで撮影した画像に対し、生成したマップをオーバーレイする拡張ビューが追加されています(これらによって示される仮想ルートはドライバーディスプレイに表示され、複雑なナビゲーションルートの案内時に役立つ)。

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参照:BMW

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