
| 波乱の時代が続く中でもBMW「M」部門は好調が続く |
100万台目のBMW「Mモデル」はファイヤーオレンジIIIのM3
モータースポーツの情熱と日常での扱いやすさを高次元で融合させ、世界中のドライバーを魅了し続けているBMWのハイパフォーマンスブランド「BMW M」。
2026年10月、BMW Mがブランド史に残る大きな金字塔を打ち立てることになり、ドイツ・ミュンヘンにあるBMWグループのメイン工場にて、通算100万台目となるBMW Mモデルが誕生することに。
半世紀以上にわたる歴史と技術の結晶であるこの記念すべきニュースとともに、BMW Mが歩む「完全電動化」に向けた未来の戦略について見てみましょう。
この記事の要約
- BMW M GmbHが通算100万台目となる記念すべき高性能モデル(ファイヤー・オレンジIII塗装のBMW M3)をミュンヘン工場で生産
- BMWグループの本社工場(ミュンヘン)において、次世代技術「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」を採用した初のフルEV版「BMW M3」を生産することを正式発表
- ミュンヘン工場は2027年から完全電動化(EV専売モデルの生産)体制へ移行し、Mブランドの伝統と電動化の未来を両立させる

BMW M 累計生産100万台達成の概要
1970年代の誕生以来、モータースポーツ直系のパフォーマンスを提供してきたBMW M GmbH。
初代BMW M3の発売から約40年の時を経て累計生産台数が100万台の大台に達することとなり、この歴史的な”100万台目”となった車両は鮮やかな「BMW Individual ファイヤー・オレンジ III(Fire Orange III)」の特別塗色が施された「BMW M3」。
ミュンヘン工場の代表であるピーター・ウェバー氏からBMW M GmbHのCEOであるフランシスカス・ヴァン・ミール氏へ式典において手渡され、従業員やファンにとって極めて深い意味を持つ節目となっています。
ファイヤー・オレンジIIIのM3と「ノイエ・クラッセ」電動M3のスペック・特徴
今回生産された記念すべきM3の特別仕様に加え、BMW Mは次世代プラットフォーム「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」を基盤とした初の完全電動(フルEV)M3の生産計画を明らかにすることに。
- 100万台記念モデルの特別デザイン:鮮烈なインパクトを与えるビスポークカラー「BMW Individual ファイヤー・オレンジ III」を纏ったM3は「BMW Mが持つ熱い走りの情熱と個別化技術の最高峰」を象徴
- 次世代技術「ノイエ・クラッセ」の採用:将来登場するフルEV版BMW M3には、BMWの次世代アーキテクチャ「ノイエ・クラッセ」技術が投入されることに。高出力な電動パワートレインと最先端のシャシー制御が組み合わされ、伝統の走りの楽しさをEV時代へと昇華させる
- ミュンヘン工場の完全EV化フルEVの「BMW i3」に続き、フルEV版「BMW M3」もミュンヘン工場で製造予定。同工場は2027年から内燃機関の生産を終え、完全にEV専門の生産拠点へと生まれ変わる計画

| 項目 | 100万台記念モデル | 次世代 フルEVモデル(計画) |
| ベース車種 | BMW M3 | 次世代 BMW M3(EV仕様) |
| パワートレイン | ガソリン・ハイパフォーマンスエンジン | ノイエ・クラッセ技術搭載 フルEV |
| 外装色・特徴 | BMW Individual ファイヤー・オレンジ III | エレクトリックM専用の次世代デザイン |
| 生産拠点 | BMWグループ ミュンヘン工場 | BMWグループ ミュンヘン工場 |
| 生産開始・転換期 | 2026年10月(ラインオフ済み) | ミュンヘン工場完全電動化(2027年〜) |
競合比較・市場での位置付け
メルセデスAMGやアウディRSといったプレミアム・ハイパフォーマンス市場の競合他社が電動化とパフォーマンスのバランスを模索する中、BMW Mは極めて明確なロードマップを提示しています。
ガソリンエンジンの官能的な走りによって培われた「ブランドの信頼性とファン層」を維持しつつ、EVシフトへと果敢に挑戦するアプローチは市場からも高く評価されており、伝統あるM3という象徴的なネーミングをそのままEV時代の旗手として継承させる戦略はライバル勢に対する強力なアドバンテージとなりうるのだと考えてよく、ここが「ハイパフォーマンスカー市場でほぼ一人勝ち」ともいえるBMW Mの実力であると考えていいのかも(BMW MはガソリンとEVとの両立を提示しているが、とくにメルセデスAMGの方向性は”電動化”シフトを示しているように思われる)。

伝統の継承とEV時代のハイパフォーマンスに対する新しい気づき
今回の「100万台達成」は単なる過去の実績にとどまらず、「電動化されてもBMW Mの本質は変わらない」というMブランドからの力強いメッセージそのもの。
CEOのフランシスカス・ヴァン・ミール氏が語る通り、Mモデルの核にあるのは「サーキットで発揮される圧倒的な性能と日常使いできる実用性の高度な融合」であり、たとえ動力源がエンジンからモーターへと移り変わろうとも、「ドライバーに感動を与える走りの歓び(Driving Pleasure)が真ん中にあり続ける」というBMW Mの姿勢は”電動化時代におけるスポーツカーの新しいあり方”を示しているようにも思います。
結論
BMW Mの累計生産100万台達成、そしてミュンヘン工場におけるフルEV版「M3」の生産決定は「伝統あるハイパフォーマンスブランドが次の時代へ大きく飛翔するシグナル」そのもの。
ファイヤー・オレンジIIIの記念すべきM3が示した誇り高い歴史はノイエ・クラッセ技術による先進の電動M3へと確実に受け継がれてゆき、プレミアムスポーツカーの未来を切り拓くBMW Mの次なる挑戦に、世界中から大きな期待が寄せられている、というのが今の状況であると思われます。

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参照:BMW











