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ランボルギーニ テメラリオの発表会へ(1)。なぜランボルギーニは「これまで、けして許されなかった」V12モデルとのデザイン的共通性をベイビーランボに与えたのか

ランボルギーニ テメラリオの発表会へ(1)。なぜランボルギーニは「これまで、けして許されなかった」V12モデルとのデザイン的共通性をベイビーランボに与えたのか

| テメラリオはレヴエルトとともに現チーフデザイナーが「一からデザインした」ランボルギーニである |

そのスタイルはまさに新時代を築くにふさわしい

さて、ランボルギーニ・テメラリオの発表会のため、ザ・ガーデンオリエンタル大阪へ。

展示車両はアレジェリータ・パッケージはじめカーボンファイバー製パーツなどのオプションが大量に装着されている個体であり、オプション総額は「おおよそ2000万円くらい」なのだそう。

ランボルギーニ・テメラリオはこんなクルマ

テメラリオはウラカンの後継モデルという位置づけではあるものの、エンジンがV10自然吸気からV8ツインターボへと変更され、さらにはプラグインハイブリッド化されるなど大きくパッケージングが変更されています。

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今回は実際にステアリングホイールを握り走行させることができないため、内外装の視覚的レビューとなりますが、このテメラリオは現在のランボルギーニのチーフデザイナー、ミッチャ・ボルカート氏が「はじめからデザインした」クルマ。

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同氏はアヴェンタドール、そしてウラカン発表後にランボルギーニへと加入しており、よってアヴェンタドールではSVJ移行、ウラカンだとEVO以降のデザインを担当していますが、それらは前デザイナーであるフィリッポ・ペリーニ氏がベースを作っていたため、実際にミッチャ・ボルカート氏が最初からデザインしたランボルギーニはレヴエルトに続きこのテメラリオが”二台目”。

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そして同氏はランボルギーニの全モデルに精通しており、それらを下敷きとして戦闘的かつ未来的なデザインを行うことで知られていて(同氏は自身のデザインを”宇宙船的”と表現している)、随所にこれまでのランボルギーニに用いられたディティールを散りばめつつ、「未来」を明確に示しているわけですね。

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実際のところ、レヴエルトではチェンテナリオ、シアン、テルツォ・ミッレニオなどのV12限定モデルあるいはコンセプトカーに採用されたデザインを盛り込んでていて、ウルスSEではガヤルドLP560-4の要素を反映させていますが、そこへゆくと、このテメラリオでは明確に、そしてレヴエルトやウルスSEほどの「過去のモデルとのつながり」を感じることはできず、それはおそらく「ツインターボV8+PHEV」という全くの新種だからなのかもしれません(少なくともレヴエルトは”V12”という先代とのつながりを持っている)。

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そしてテメラリオのデザインにおいて特筆すべきは「V12エンジン搭載モデルとの共通性が見られること」。

これまでランボルギーニは「V12モデル」「ベイビーランボ」との間での共通性を持たせることはせず(V12モデルを特別な存在として位置づけているため)、完全にデザインを(他ブランドでは共有されることが多いドアミラー、ウインカー、内装やステアリングホイールに至るまで)分けていたのですが、テメラリオにおいてはV12モデルとの共通性がいくつか見られ、たとえばこの「六角形のデイタイムランニングランプ」はその最たる例。

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そしてこの六角形テールランプもまた同様。

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これらはサーキット走行専用モデルであるエッセンツァSCV12に採用されていたデザインであり、これを「V12モデル以外に」使用したのはぼくにとって「かなり意外な」事実です。

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ランボルギーニがV12モデルとベイビーランボとの共通性を許した理由についてはわかりませんが、もしかすると「ガヤルド」「ウラカン」についてはアウディとの共通性が高く、よって「生粋のランボルギーニ」たるV12モデルとのデザインやパーツ共有が許されず、しかしテメラリオは(アウディとの共同開発ではなく)「生粋のランボルギーニ」でもあるため、ランボルギーニはV12モデルとのシンクロを許したのかもしれません。

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