| これらの進化は「モータースポーツへの参戦」によって得られたものだとも考えられる |
まさに「視覚からその機能を感じ取れる」かのようである
さて、今回はランボルギーニ・テメラリオの内外装レビュー「第二弾」。
すでに述べたとおり、この車両には「軽量ハードコア仕様」となるアレジェリータ・パッケージが装着されており、標準仕様のテメラリオに比較するとその外観がちょっと過激なスタイルへと変更されています。
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ランボルギーニ・テメラリオはこんなディティールを持っている
そこも踏まえてぼくが気になったところについて触れてゆきたいと思いますが、まず「ナンバープレートの位置がなかなかナイス」。
この車両はおそらくプリプロダクションモデル、そして日本仕様ではないと思われるので、日本で登録する際にはまた異なる位置にナンバープレートが取り付けられるのかもしれませんが、それでもこの位置は美観的に好ましく、そして「ナンバープレートがすっきり収まる」のはランボルギーニの伝統でもありますね。
そしてエアの流れもよくコントロールされており、冷却系には「きっちり」風が当たるように。
加えてラジエターには非常に薄く細く、目立たないように設計されたガードのようなものが装着され、破損を防ぐための工夫がなされているもよう。
そしてこのヘキサゴン形状のデイタイムランニングランプの奥は「トンネル」形状となっており、ここを抜けた風はブレーキシステムの冷却に向かうのだそう。
そしてフロントバンパーからヘッドライト下に向かって風が抜ける「Sダクト」的構造が採用に。
なお、随所に見られる「リブ(あるいはトヨタ風に言えばエアロスタビライザーフィン」はミッチャ・ボルカート氏がデザイン担当するようになったのちに見られるようになった意匠だと認識しています(3つ並ぶことが多いが、例外もある)。
ちなみにフロントはかなり「幅が広く」、これは数年前からの「フロントトレッドを広く、そしてフロントタイヤを太く」というスーパーカーのトレンドに沿ったものだと考えられます。
ちなみにフロントには「ハの字」と「逆ハの字」プレスラインが再現され、これはカウンタックのデザインの再現かと思われます。
ヘッドライトはそのワイド感をさらに延長し・・・。
発光ユニットも「ヘキサゴン」。
フロントウインカーはバンパーとツライチではなく「段差」が設けられており、こういったこだわりが質感を高めているようですね。
フロントバンパー下部のエアロパーツには「ウイングレット(アレジェリータ・パッケージ特有の意匠)。
フロントフェンダー、ドア、リアフェンダーにかけては「丸い」形状が採用され、これはガヤルドやウラカンの「平面」とは全く異なるところで、ランボルギーニ全体としてもかなり珍しいデザインです(ある意味ではエレガントにも見え、標準仕様にてマルーンやゴールドを選ぶと上品に仕上がるのかも)。
ドアオープナーは「くぼみの下」。
ドアのエッジはウラカンに比較してさらに「尖って」いて、乗降時には隣のクルマに刺さらないように注意が必要だと思われます。
ちなみにですが、ウラカンに比較するとサイドシルは「かなり高く、分厚く」なっていて、ボディ剛性もそれに伴い大きく向上していそうですね。
そしてボディアンダーには「ウイング」が取り付けられ、その上にもフィン。
そしてサイドパネルは上下で二分割され、その間の黒いパーツも「フィン」のような形状を持っています。
そして「二分割」というとフロントも同様で、ここは機能や構造上分割する必要はないと認識しているのですが(フロントフードはクラムシェル型ではない)、なんらかの理由で「分割」されているようですね。
タイヤ / ホイールは前後異径サイズですが、レヴエルトとともにセンターロックホイールが(現段階で)用意されていないようで、もしかすると(これまで用意されていたセンターロックホイールには)なんらかの問題があったのかもしれません。※ポルシェはセンターロックホイールのリコールを届け出ている
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そしてルーフはけっこう高低差のある「ダブルバブル」。
こによってウラカンに比較し数センチ全高が上がってしまい「1,200ミリ」の大台に乗ってしまっていますが、そのぶん室内の頭上スペースが大きくなっています(おそらくは欧米市場からの要求が強かったのだと思われる)。
ちなみにですが、フィンというかブレード状のデザインが随所に見られ、ドアミラーの前部分も「ブレード状」。
当然ながらリアディフューザーもブレード状。
ヘッドライトの端にもフィンがあり・・・。
ダッシュボードの端にもこういったフィン状の突起物が設けられています(機能的な理由は見いだせず、デザイン上の理由だと思われる)。
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