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新組織となりF1とも直結するHRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)。シビック・タイプRをさらにハードコアに、そして究極のサーキットウォエポンとすべくパフォーマンスパーツを開発中

新組織となりF1とも直結するHRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)。シビック・タイプRをさらにハードコアに、そして究極のサーキットウォエポンとすべくパフォーマンスパーツを開発中

Image:Honda

| 現代において「モータースポーツ」との関連性は大きなプロモーション上の武器となる |

ホンダのモータースポーツ部門が「統合」されたことにより、ホンダとの一体感、そして技術的フィードバックを期待できる

さて、ホンダの市販車における「もっともハードコア」なモデルは言わずとしれた「タイプR」ですが、そのタイプRのさらなるハードコア版が誕生するかもしれないという報道。

オーストラリアのカーメディア、Driveが伝えたところによると、「ホンダとその高性能部門であるHonda Racing Corporation(HRC)が、シビック・タイプRと、アキュラ・インテグラ・タイプS用のパフォーマンスパーツの開発を進めてており、それらを装着したコンプリートカーは合法に公道走行が可能になる」。

なお、現在のHRCは2022年に4輪モータースポーツ部門を吸収し、従来の2輪に加え「4輪部門を含めたモータースポーツ活動を統括する」組織へと変化しており、よってF1関連事業もHRCによって運営されていて、つまりHRCの開発するパーツは”モータースポーツ直結”ということになりますね。

HRCによる「ハードコアなタイプR」計画はCEOによって直接明かされる

そしてこの「シビック・タイプRとアキュラ・インテグラ・タイプS」向けのパフォーマンスパーツの開発については、デイトナにて開催されたロレックス24時間耐久レースの場で語られたとされ、HRCのCEO自ら「具体的なスケジュールは未定ではあるものの、HRCのアメリカ部門がすでにパフォーマンスパーツの開発に着手している」「これらのモデルは(フェラーリのXXプログラムのような)究極のパフォーマンスモデルを目指すものの、専用に開発されたモデルやサーキット走行専用モデルではなく、シビック・タイプRとアキュラ・インテグラ・タイプSをベースにしたハードコア仕様、そして公道走行が可能なクルマになる」と語ったもよう。

Honda-Integra-HRC (8)

Image:Honda

まさかのリアシート「レス」。アキュラ・インテグラ タイプ S HRC プロトタイプが発表、「このクルマには性能が向上しないパーツは一切追加されていません」
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なお、この話を裏付けるかのように、すでに昨年のモントレー・カーウィークでは「アキュラ・インテグラ・タイプS HRC プロトタイプ」が公開されており、こちらも「ストリートとサーキット双方におけるパフォーマンスの可能性を示唆する存在」。

そこで同車の内容を振り返ってみると、以下の通りのスパルタンな変更がなされています。

  • ハンドリングの改良
    強化されたシャシー(Xブレース付き)、1.5センチ低められたサスペンション、調整可能なキャンバープレート、リアのスタビライザーの調整機能、コイルオーバーによる制御性の向上
  • タイヤとブレーキの改善
    ワイドな19インチホイールにピレリ P Zero Trofeo Rタイヤの装着、ブレンボ製ブレーキのアップグレード、これらによるウェット路面での制動性能向上
  • 軽量化とエアロパーツ
    カーボンファイバー製の軽量パーツを採用し、後部座席やエアコンの取り外しが可能となり、これによってさらなる軽量化を実現
  • エンジン性能の向上
    ツインオイルクーラー、大型インタークーラー、軽量のキャタバックエキゾーストを搭載し、2.0リットルターボエンジンの出力と応答性を強化

これらを見るに、文字通りモータスポーツからのフィードバックを得た「実用的な」改良が盛り込まれることとなりそうですが、その一方、HRCによると「パーツの開発は進行中」ではあるものの、販売開始時期についてはまだ明らかにされておらず、より高いレベルの顧客に対応すべく、様々な可能性を模索している最中なのだと思われます。

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